12月の展覧会のお知らせ

 

 

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2008年より個展活動を始めてから、毎年変わらないルーティンがあります。

 

 

それは、「毎年、年末のただでさえ忙しい時期に展示会をしている」ということです。

 

別に、年末に展示会を行うのが好きなわけではありませんが、

 

仕事の特性上、繁盛期間が決まった時期にあるわけではないので、

 

どうしてもずれ込んでしまうというか、年内に開催と思ってやっていると本当に年末になってしまう、

 

というのが本当のところなんです。

 

 

皆さんには、師匠も走るこの多忙な時期に声を掛けるようになってしまっていて、

 

本当に申し訳なく思っています。。。

 

さて、今回の展覧会はアトリエギャラリーのオープンを記念しての開催となります。

 

one-offのプロダクトやサッシ等のスペソーの仕事がどのようなものかが、

 

把握してもらえるような空間に仕上がっています。

 

また、肝心の作品はなんとかすべて新作の展示となる予定で制作しています。

 

今回の展覧会のテーマは『There by the Grace of God』というタイトルです。

 

これはアトリエギャラリーが、小さな礼拝堂をイメージした空間であるということと、

 

そこにあるすべてのものは、自然の神さまからの恩寵を受けたものたちであるということから付けたタイトルです。

 

また、今回クローズアップしているスウェーデンの博物学者、

 

カール・フォン・リンネとその弟子たちの理念にも通じるところがある言葉だと考えています。

 

自然の中には大いなる意志を持った、神慮深い存在に気付かされます。

 

実体として見ることは叶わないかもしれませんが、とても神秘に満ちたものです。

 

18世紀の博物学探検の黎明期、カール・フォン・リンネは、

 

すべての生物は神の恩寵によるものという概念に基づいて、生物の命名と体系化に尽力しました。

 

とりわけ、彼の意を体して世界中の異境に赴き、博物標本や情報を収集し、

 

師に送り続けた弟子たちは、この自然の中の神慮に満ちた植物や生き物たちに、

 

神の恩寵を感じていたのかもしれません。

 

 

今回の展覧会では、世界中に散らばっていった彼らが、採集した植物を小さな木箱にたしなめて、

 

リンネの元へ送り届けたという設定をしています。

 

それには、植物や昆虫の標本とともに、

 

簡潔な言葉の中に『There by the Grace of God』を感じられるメッセージが込められていたのだと思います。

 

展覧会までのブログで、出来るならば彼らの足跡をもう少し踏み込んで辿っていきたいと思っています。

 

また、展覧会の詳細も含めてお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 
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