木枠の雑草野草シリーズ(2012)
こんにちは。
5月のatelier gallery は無事会期を終えました。
ご来場くださいました皆さま、どうもありがとうございました。
さて、初夏を迎えて道端や野原では、雑草や野草がぐんぐん成長しています。
以前は雑草野草を中心に、作品を制作していた時期がありました。
ヤマケイ出版の野草ハンドブックや柳さんの雑草ノートなどを片手に観察に出かけていました。
身近な植物も、よく見るととても複雑な作りをしていて、
技術的に未熟な自分には、かなりハードルが高ったことを覚えています。
額縁は2009年から鉄枠だけではなくて、木でも制作していました。
下地も左官ではなく、紙などをエイジングしていたりと、
今考えるとバリエーションも豊富でしたね。
その後2014年に「design of alpine 山の意匠」で、
小さな高山植物を制作した際にもいくつか木枠を用いましたが、
なんとなく木枠は雑草野草シリーズが合っているような気がして、
それからは作っていません。
毎年春が来て、オオイヌノフグリやタンポポ、ナガミヒナゲシやハルジオンが咲くようになると、
木枠の雑草野草シリーズを思い出して、
また作ってみようかなと一瞬その気にはなりますが、
なかなかタイミングが合わない今日この頃です。
カテゴリー:金属の植物
投稿日:2018年5月23日 18:51
こんにちは。
5月も後半を迎え、いよいよ高山植物が咲き始めました。
と同時に大ちゃんは足裏を、僕はアキレス腱を傷めてしまいまして、
過度のランニングやトレーニングを見直す時期となっています。
この際、装備もより一層の軽量化に踏み切りたいと思う今日この頃です。
atelier gallery ページでもご紹介していますが、
商店建築社さんのI’m home新刊にて、atelier galleryが掲載されています。
アートギャラリー特集です。
たくさんのギャラリーさんがひしめき合う中、
ここに掲載されているギャラリーさんと同じように扱って頂きまして、
どうもありがとうございます。
このようなアングルがあることは、失っていたものをまだ掬い取ることができるかもしれません。
30年近く従事してきたインテリア業界から背中を押されているような、
何とも寛容な有り難い配慮を受けているような気がしてなりません。
さて5月のatelier gallery は、今週末19日の土曜日から3日間オープンします。
今月は山びこさんたちや高里の絵画とともに、
僕の懐かしい昆虫ものや、
光の祈りで展示した小さな彫像、金属植物などを展示販売します。
カテゴリー:atelier gallery
投稿日:2018年5月18日 22:47
黒木の森を抜けるとき、無性に山が怖くなる。
樹々たちの桁外れの量感に圧倒され、心の昂りは静まることはない。
霧の深い稜線では、無性に山に怯える。
太古からの無垢な均衡の美に打ちのめされ、ただ風に追い越されるばかり。
畏敬と尊崇の思いといったら聞こえは良いのだろうが、
あらゆる自然物は風化に耐えてただ齢を重ね、山の輪廻と歩幅を合わせていく。
遠い昔に絶たれた命なのだろうか。
遠い夢の中に佇む姿なのだろうか。
一瞬の儚さや美しさを感じる隙を与えない山の原始の叡智に、
必死に、ひたむきに、野生の意志を絞り出さなければならない。
the spirit
「物質の循環展」 hike 2010年
h300 楢
カテゴリー:彫像
投稿日:2018年5月2日 15:57