man in the corner shop
先日インテリアデザイナーの方々との打ち合わせで、
インテリアデザインはたくさん物件をこなさないと利益につながらないので、
どうしても過密スケジュールになってしまう。
それからクライアントありきのところがあって、
これはこの人といった自分のデザインのできるデザイナーは一握りしかおらず、
僕のようなスタイルの仕事を羨ましく思うとのことでした。
僕はその方たちをとても尊敬しています。
僕も10数年前まではその方たちのようなインテリアデザイナーになりたいと思っていました。
でも、素質がなかったので流れについてゆけず違う方向に向かいました。
少しずつ時間をかけて、いつかその方たちのような仕事をしてみたいと今でも思います。
人の家の芝生は青く見えるということでしょうか。
そんなことがあったその数日後、今度はファッションに携わる方とお会いしました。
毎年2回のコレクション、常にアンテナを張りつづけ、
その中で全国の店舗やイベント、海外にも足を運び、工場もまわる。
どうしても過密スケジュールになってしまう。
その方も僕のようなスタイルというか、
純粋に作家として生計を立てている人をとても尊敬しているとおっしゃっていました。
僕は常に新しいことに挑戦し続ける姿勢を大変尊敬しています。
僕もそうなりたいと思いますが、僕は人間力が全然足りません。
その日の夕方、あるクライアントさんの倉庫兼アトリエに伺いました。
家具のリペアを担当している若い職人さんが、
鉄の仕事も興味があり憧れていると言いました。
僕は木工作業の逆算していく作業の緻密さや生真面目さを、
とても尊敬しています。
そして古き良きものを愛する姿勢も共感しています。
素晴らしい仕事だと思います。
それからその次の日、友人の工場に行きました。
彼は大きな工場の跡取りですが、もっとクリエイティブな仕事をしたいと言いました。
僕は彼を充分クリエイティブだと思っています。
浦安から帰る道中でThe Jamを聴いていたら、
Man In The Corner Shopという曲が流れました。
僕はこの曲が大好きで良く聴いていました。
歌詞の意味とは少し違うかと思いますが、
工場の友人や他のみなさんを、
この曲の景色の中にいる人たちと重ね合わせて聴いていました。
「Man In The Corner Shop」
Puts up the closed sign does the man in the corner shop
Serves his last and says goodbye to him
He knows it is a hard life
But its nice to be your own boss really
Walks off home does the last customer
He is jealous of the man in the corner shop
He is sick of working at the factory
Says it must be nice to be your own boss really
Sells cigars to the boss from the factory
He is jealous is the man in the corner shop
He is sick of struggling so hard
He says it must be nice to own a factory
Go to church do the people from the area
All shapes and classes sit and pray together
For here they are all one
For God created all men equal
Closedの札を掛けるコーナーショップの店主
最後の客におやすみを言う
つらい人生ではあるけれど
自分の店の主でいるのは本当に素敵なこと
家路へとつく最後の客
彼はコーナーショップの店主をうらやましがっている
彼は工場の仕事にうんざりしている
自分の店を持つのもいいな、などと言いながら
工場主にタバコを売りながら
コーナーショップの店主はうらやましがっている
彼はつらい生活にうんざりしている
工場を持つのもいいだろうな、などと言いながら
このあたりの人々が教会に集まる日
いろんな姿や階層の人々が一緒に祈っている
ここではすべての人がひとつになる
神はあらゆる人を平等に作られたのだ
from The Jam「Sound Affects」1980
written by Paul Weller and trancelated by Landy Takeuchi