木のエイジング 2
すっかりごぶさたしてしまいましたが、 木のエイジング2回目はパインです。
前回はナラをメインに、サンプル的なものでした。
さて、アンティーク的なプロダクトに関して、皆さんはどう考えていますか?
昨今の多くのデザイナーさんと同じように、自分たちのお店作りの中でも、
アンティーク的なものは、とてもアクセントになって雰囲気作りに
一役買ってくれる欠かせないものです。
ですが、物件が決まって探すとなると、以前見かけたものや、
合いそうなものがなかったり、あってもとても高価だったりして、
なかなかうまく進まないことの方が多くなっています。
その場合は、自分たちで雰囲気を出せるオブジェや什器、
家具などを制作しなければなりません。
でも、経験されている方はご承知のことと思いますが、
本物のアンティークにはならないんですよ。いくらエイジングしても。
ですので、はじめから作品として作るようにしています。
一点ものとして。
前説が長くなってしまいましたが、今回はテーブルの天板になります。
パインの天板のテーブルは、
ヨーロッパやアメリカなど多くの地域の
アンティーク家具として人気があります。
程度の良いものはとても高価です。
今回のものは、フランス産のパイン材です。
パインのはぎの方法は、たくさんありますし、
見せ方にもよりますので省きます。
写真がないのですが、キズや汚れなどの入れ方は、
それぞれあると思います。
ハンマーや鉄パイプ、またはガラ袋の中に石を入れて、
叩いたりするのが多いと思いますが、
僕らはもっとプリミティブな方法で味付けをします。
次は内面を経年劣化させていきます。
前回使用したものとは少し違います。
それぞれの材質に合わせたレシピが必要になります。
塗ってから乾かすと、色が変化します。
単純に、雨の日に外に出しておけば、同じようになります。
水に特別なものはないんですね。
ただ、反ってしまったりするので、
それを味と考えない場合は、刷毛で塗った方が
いいでしょうね。
手間をかけるという、
おそらくここの工程が、それぞれに違いがあって、
独自の色を出すところなんでしょうね。
とにかく一番大変なところです。
前回のナラのエイジングサンプルでは、多くの業者さんから、
質疑をいただきました。すべて対応させていただきましたが、
皆さんからも独自の方法などを教えていただくなど、
僕の方が勉強させていただいたりもしました。
それぞれにここは教えられないという専売特許的なところは、
真似したり盗んだりせずに、その他はオープンに、
皆さんで共有されている姿勢に関心させられたりもしました。
今回のパインも不明な部分は多々ありますが、
またいろいろと突っ込んでいただくのを楽しみにしています。
詳細はまた後日お伝えしますが、年内にこのブログをHPとしてリニューアルする予定です。
今回のテーブルもそうですが、一点もののオブジェや什器などの、
お店作りなどの際に、ありそうでないものをHPで注文していただけるようにしたいと思っています。
また、月に一度の週末にアトリエを開放して、商品を閲覧していただけるようにします。
その際には、定期的に今回のようなエイジングなどのワークショップも行いたいとも思っています。