こんにちは。
梅雨らしい天気が続いています。
雨が降ったり止んだりを繰り返すのは、植物たちにはいい季節です。
人間にとっては湿気があり過ぎるのは良くないですね。
身体が重く感じるのは気のせいではなくて、
水の重さなのかもしれません。
公園でシロツメクサの首飾りやティアラを作っている家族を見かけました。
昔から変わらない風景はいいですね。
一緒になって四つ葉を探しましたが、なかなか見つかりませんでした。
ようやく見つけた四つ葉はイメージとは少し違って、
四枚とも同じ大きさではありませんでしたが、
それでも子どもはとても喜んでくれました。
学生の頃には八つ葉までは見つけたことがありました。
二つ葉や三つ葉、五つ葉はバリエーションが豊富で、
四つ葉が一番バリエーションが少なかったと思います。
六つ葉以上になると、茎の高さが低くなるのかなとも思いました。
こういう異形のものたちに出会うと、
自由でいいなあと思ったものでした。
そんなシロツメクサの一つ葉から七つ葉までを作品にしてみました。
三つ葉も含めてすべて異形の葉です。
幸運を運んでくれるというよりは、
自由への賛美歌を歌ってくれているように思えてしまいます。
この作品は来月末からのIDEEさんでの個展に出展する予定です。
白詰草
Trifolium repens L.
size: w399 h201 t44 /2.2kg
カテゴリー:金属の植物
投稿日:2020年6月25日 21:32
こんにちは。
6月は梅雨の季節ですが、
野生ランの季節でもあります。
希少な采配蘭を見かけました。
采配蘭は地中の菌類と共生して生存している種です。
園芸種として栽培ができません。
光合成をしなくても成長できる珍しい種です。
土壌に大きく左右される種でもありまして、
以前はもっと桃色が濃かったと記憶していますが、
どんどん色素が薄くなってきているように感じました。
これは菌類に従属する栄養素を、
発達させている途上ではないかと考えられているそうです。
ラン科の植物には未だに解明されていない、
進化の途中にいる種が多くあります。
人間による開発や乱獲によって、
減少の一途を辿る蜂などの虫たちに依存できなくなった現在の地球では、
新たに生き残る術を、地中に棲む菌類に求めているのでしょうか。
人間には到底真似できないサバイバル術です。
やがて采配蘭がギンリョウソウのように色素を失うとき、
地球は菌類によって再生へと向かっている途中にあるのかもしれないと、
気付かされる日が来るのかもしれませんね。
采配蘭
ラン科サイハイラン属
北海道から本州、四国、九州の山地の林床に広く分布するも、
限られた保護区にのみ自生する種が多いです。
環境省のレッドデータブックでは、多くの都道府県で絶滅が危惧されており、
その姿は確実に目にする機会を失っている一方で、
新たな進化の過程により、
違う姿に生まれ変わろうとしている種でもあるのかもしれません。
それにしても、美しい植物です。
出会った瞬間の感動は、言葉では表すことができません。
皆さんも是非、野生ランに出会う小さな旅へ。
「Flora of Metal」
IDEE MUJI銀座店分出展作品になります。
詳細はexhibitionページをご覧ください。
カテゴリー:金属の植物
投稿日:2020年6月18日 23:06
こんにちは。
梅雨入りしてからは、梅雨らしい日が続いています。
いかがお過ごしでしょうか。
先日ピアニストの上柿絵梨子さんの新しいアルバムが発売されました。
デザインはatelierのショップカードを作っていただいた荒澤文香さん、
カバーには高里の錆画を採用してくださいました。
どうもありがとうございます。
「Unclouded」
詳細は上柿さんのウェブサイト、instagramをご覧下さい。
https://www.erikouegaki.com
@mucicacallada.i
カテゴリー:未分類
投稿日:2020年6月14日 21:17