自然礼賛2021
こんにちは。
3回目を迎える自然礼賛展ですが、
今回は絶滅危惧種がテーマになっていまして、
環境省のレッドデータを基にしています。
一口に絶滅危惧種と言いましても、絶滅種を含めて6段階もあります。
①絶滅 EX(Extinct)
すでに絶滅して日本には存在しないと考えられる種
②野生絶滅 EW(Extinct in the Wild)
飼育栽培によって存続しているが、野生では絶滅した種
③近絶滅 CR(Critically Endangered)絶滅危惧IA類
生息地が非常に限られた場所しかなくなっていて、
近いうちに野生絶滅すると考えられるほど激減している種
④危機 En(Endangered)絶滅危惧IB類
生息地が激減し、絶滅する危険性が高まっている種
⑤危急 VU(Vulnerable)絶滅危惧II類
生息域が減少し、絶滅する危険が増えてきている種
⑥近危急 NT(Near Threatened)準絶滅危惧種
生息環境の変化によっては絶滅が危惧される種
今回は①の絶滅種以外の植物を制作しています。
②の野生絶滅種は1点だけあります。
沖縄のヤンバルに生息していた種で、
ダム建設のために、集落とともに消えてしまった種です。
現在は沖縄の植物園で種は存続しています。
もしかするとダムの底の地中で、眠っているのかもしれませんね。
すでに絶滅してしまって見ることができない種、
過去の資料を基に、ある程度は想像でしか作れない種というのも、
活動に興味を持ってくれる植物学者さんが現れれば、
今後制作できるかもしれませんが、かなりハードルが高そうですね。
画像は先日立体作品でもご紹介しました姫薄雪草です。
中央アルプスの主峰木曽駒ヶ岳特産のエーデルワイスになります。
NTの準絶滅危惧種に分類されています。
保護柵が設置され、個体数も多く群生しているのですが、
自生地は非常に限られており、このまま温暖化が進むと、
いつVUの絶滅危惧II類になってもおかしくない状況だと思われます。
日本に自生するウスユキソウ属は7種あります。
そのうち5種が絶滅危惧種となっています。
この日本のエーデルワイスを巡るというための山旅も、いいかもしれません。
自然礼賛2021 「絶滅危惧植物」は、
ateliergallery にて、11月6日から21日の会期を予定しております。
本展はCOVID-19感染拡大防止及びご来場者さまの安全を優先いたしまして、
全日1時間半2組(1組2名まで)の予約制となります。
ご予約受け付けは10月下旬を予定しておりましたが、
受け付け開始日の混雑を避けるため、
webサイト以外の告知をする前に、ご予約受け付けを始めることにしました。
これは日頃からwebサイトをご覧の方々を第一に考えてという思いもあります。
ご予約受け付け開始は10月2日(土)11:00からとなります。
詳細はateliergallery ページをご覧ください。
また本展のDMは、前回2019年ご来場でご記帳の方にお送りする予定でおりますが、
ご希望でしたら本サイト右上のcontactからメールをお願いいたします。