steel products
こんにちは。
先日まで川崎のRALLY NIPPONさんにて、
鉄製引戸や折戸などのスチール工事を行なっていました。
内外装のデザインはもうかれこれ20年のお付き合いとなります、
shigeji design worksの畠山さんです。
高さが3Mほどの引戸はコールテン鋼という特殊な鉄板を使用しています。
コールテン鋼で発生する錆は、通常の鉄に発生する錆とは違って、
耐候性があり保護錆と呼ばれるもので、腐食が表面だけで内部まで進みません。
最初はオレンジの錆が出ますが、だんだんと茶褐色になり、
3年ほどで落ち着き、黒褐色の風合いのある質感になります。
床面に錆のオレンジ色が付着してしまいますので、
施主さんが相当に理解力がある方でないと難しい仕上げですが、
その独特の風合いからファンも多く、世界中でモニュメントや建築に使用されています。
10年以上の長期使用を考えるのでしたら、塗装仕上げなどは塗り直す必要がありますので、
経年の風合いが好みの方は良い選択肢のひとつだと思います。
引戸は4枚で床レール、扉下部に重量用戸車、
上部にベアリング付きの車輪を仕込んでいます。
これから外壁屋さんが鉄骨の骨組みにコールテン鋼を取り付けていきます。
引戸のコールテン鋼は取り付けたばかりで、
まだ錆がほとんど発生していませんが、
表はいい感じに錆が全面に発生しています。
これで約10ヶ月経過というところです。
下の折戸の画像は9ヶ月前の取り付けの時です。
外壁は1ヶ月ほど経過していた頃ですので、錆びはまだそこまで出ていませんでした。
折戸は上部枠にレールを付けるタイプではなく、
中央の扉を開いて端の扉に抱き合わせて開くタイプにしました。
雨仕舞いや隙間のこと、コストなどを考えてこの方法にしました。
重量用の車輪を使用することで扉の垂れを矯正しています。
RALLY NIPPONさんはクラッシックカーで、
日本の世界遺産や文化遺産を走るイベントなどを行なっています。
僕は12年前までカワサキのマッハというオートバイを所有していましたが、
車ではクラッシックカーを所有したことはありません。
ですが、久しぶりにガソリンとオイルの独特の匂いに囲まれて、
とても気分良く仕事をすることが出来ました。
ありがとうございました。
今年のRALLY NIPPONさんのイベントは九州ですので難しいかもしれませんが、
いつかを観に行って、たくさんのクラッシックカーを間近で堪能してみたいと思います。