「鉄の花 鉄の草」

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

「鉄の花 鉄の草」展は無事会期を終えました。

 

ご来場下さいました皆さまどうもありがとうございました。

 

今回は特に初見の方々が多く、多様な感想を頂いております。

 

作品にはできる限り自分のこと、

 

主張などが見え隠れしないようにしています。

 

簡単に言えば、錆びがディティールを消し、

 

輪郭や色彩などのあらゆる境界をぼかしているのと同じになっています。

 

最も大切にしていることは自然そのものを表現することですから、

 

このようなものになっています。

 

超絶技巧なんだけど何かが違う、工芸品かと思ってたが違った、

 

標本だがよく見ると立体で今も息をしているようだ、

 

素朴な植物が放つ癒し効果なのか不思議なほど居心地が良かったなどなど、

 

会期中は常にシスギャラリーの佐々木さんがご説明してくださったことで、

 

作品の本質である自然そのものということは、

 

予想以上に伝わっていたように感じました。

 

ありがとうございました。

 

 

 

この作品は色彩は枯れていくかの様に褪せていきますが、

 

形は千年以上は維持できるように制作しています。

 

数十年、数百年と様々な時代を経ていくことで、

 

現在とは全く違う見方や価値に変わっていくものになります。

 

五百年後に作品を所有されている誰かの生まれ変わりが、

 

倉庫の奥に眠っていた作品を見つけ、

 

心が震えるほどのノスタルジーを感じ、

 

作品を探す旅に出ると、同じ思いの人々と出会い、

 

この作品のルーツが自然であることに気づく、

 

そんなストーリーを想像しながら、

 

シスギャラリーからの搬出を終えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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