and wander

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

少し先になりますが、次回の展示のお知らせになります。

 

アウトドアブランドのand wanderさんの丸の内店にて、

 

11月に大ちゃんとの2人展になります。

 

登山に深く関わっているところでの展示を切望していたということもありまして、

 

随分長くかかりましたが、ようやく来ましたといったところです。

 

加えて、デザイナーさんが大ちゃんの20年来の友人でして、

 

キュレーションが森岡書店さんの運営に携わる方であったりと、

 

何かと縁あってつながったというところです。

 

 

 

今のところ会期は11月2日(土)〜24日(日)と、

 

長めになっております。

 

この期間中の11月19日(火)〜24日(日)には、

 

高里の個展が森岡書店さんで開催の予定です。

 

まだまだ先ですが、合わせてご覧下されば幸いです。

 

 

 

 

 

「鉄の花 鉄の草」

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

「鉄の花 鉄の草」展は無事会期を終えました。

 

ご来場下さいました皆さまどうもありがとうございました。

 

今回は特に初見の方々が多く、多様な感想を頂いております。

 

作品にはできる限り自分のこと、

 

主張などが見え隠れしないようにしています。

 

簡単に言えば、錆びがディティールを消し、

 

輪郭や色彩などのあらゆる境界をぼかしているのと同じになっています。

 

最も大切にしていることは自然そのものを表現することですから、

 

このようなものになっています。

 

超絶技巧なんだけど何かが違う、工芸品かと思ってたが違った、

 

標本だがよく見ると立体で今も息をしているようだ、

 

素朴な植物が放つ癒し効果なのか不思議なほど居心地が良かったなどなど、

 

会期中は常にシスギャラリーの佐々木さんがご説明してくださったことで、

 

作品の本質である自然そのものということは、

 

予想以上に伝わっていたように感じました。

 

ありがとうございました。

 

 

 

この作品は色彩は枯れていくかの様に褪せていきますが、

 

形は千年以上は維持できるように制作しています。

 

数十年、数百年と様々な時代を経ていくことで、

 

現在とは全く違う見方や価値に変わっていくものになります。

 

五百年後に作品を所有されている誰かの生まれ変わりが、

 

倉庫の奥に眠っていた作品を見つけ、

 

心が震えるほどのノスタルジーを感じ、

 

作品を探す旅に出ると、同じ思いの人々と出会い、

 

この作品のルーツが自然であることに気づく、

 

そんなストーリーを想像しながら、

 

シスギャラリーからの搬出を終えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

御前山

 

 

 

 

 

 

樹々の細枝が青みを帯び、

 

柔らかな陽光に輝き出す春の低山。

 

道端を埋め尽くすほどのスミレが、

 

優しく出迎えてくれる。

 

杉花粉が終わりを迎える頃になって、

 

ようやく私の山の季節は動き出すわけだが、

 

長い空白を終えたばかりの心の中には、

 

ひそやかな春の季節の動きを、

 

いつも以上に鋭敏に察知できるゆとりがある。

 

 

奥多摩湖の東に位置する御前山は、

 

標高千五百メートルほどの言わば低山だが、

 

花の百名山として知られる山だけあって、

 

春先から収穫の多い気持ちのよい登山ができる。

 

 

林道から様々なスミレが咲いている。

 

ヒナスミレにヒメスミレサイシン、

 

コスミレやニョイスミレ、

 

エイザンスミレにヒゴスミレなどの変わり種もいる。

 

山の傾斜もすごくキツくはなく、

 

登山シーズンを迎えたばかりの身体が、

 

次第にほぐれていくのを感じ始めると、

 

カタクリの咲く稜線を経て山頂に辿り着く。

 

 

日ながになった春の日が、

 

ようやく傾きかけた頃に下山すると、

 

出迎えてくれたスミレたちはすっかり花をすぼめていた。

 

 

こうして私はささやかな春の山行を終える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鉄の花 鉄の草」

 

会場:gallerie LIBRAIRIE 6

 

恵比寿南1-12-2 3F

 

会期:2024年4月6日(土)〜21日(日)

 

open:水〜土曜 12:00~19:00 日曜 12:00~18:00

 

月曜火曜休廊

 

 

※3Fとありますが、入り口は坂を上がったビルの向かい側にありまして、

 

道路に面しています。1Fにあるようなものだと思います。

 

 

 

 

「鉄の花 鉄の草」

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

「鉄の花 鉄の草」展が始まりました。

 

初日ご来場下さいました皆さまどうもありがとうございました。

 

IDEEさんをはじめ都内での展示では、

 

9割くらいatelier galleryにご来場される方がお越しになるんですが、

 

今回では95%がシスギャラリーのお客さまや知り合いの方々でした。

 

初見の方々が大変多かったですが、

 

皆さんアートのことや作りに関してのこと、そして植物についてなど、

 

それぞれにマニアックな人が多くて会話の内容が濃いなぁと思いました。

 

またIDEE時代から鉄工所時代に一緒に仕事をしていた、

 

今はご高名な作家になられている菅野猛(かんのたけし)さんと久しぶりに会えまして、

 

まさかお互い作家やっているなんてなぁ〜と、感慨深いものがありました。

 

菅野さんはゴッドハンドと呼ばれていて、

 

なんでも形にできるすごい人だったので、

 

現代美術の作家になったのはある意味自然な流れだったと思います。

 

シスの方や常連さんなど、菅野さんと旧知の方が多かったので、

 

菅野さんの凄さを語りたかったんですが、

 

昨日はさすがに時間が少な過ぎました。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回初めてアートマーケットのフォーマットで個展をしました。

 

アートマーケットの作家さんには、

 

ギャラリーの格を上げていってアートフェアや美術館へと考えている人や、

 

菅野さんのように、

 

自分に合うギャラリーを探しながらで見つかれば長く続ける人など、

 

それぞれあるのかなと思います。

 

僕は前者のような考え方は全く興味がなくて、

 

いろんな人が間に入ってきそうですし、単純に面倒くさいと思っています。

 

違うフォーマットから自分たちがやってきたことを改めて見てみると、

 

一番合うことをやってきているんだなぁと改めて思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鉄の花 鉄の草」

 

会場:gallerie LIBRAIRIE 6

 

恵比寿南1-12-2 3F

 

会期:2024年4月6日(土)〜21日(日)

 

open:水〜土曜 12:00~19:00 日曜 12:00~18:00

 

月曜火曜休廊

 

 

※3Fとありますが、入り口は坂を上がったビルの向かい側にありまして、

 

道路に面しています。1Fにあるようなものだと思います。

 

 

 

 

 

八ヶ岳

 

 

 

 

 

雨の日に山に登ろうと考える人はよほど少ないのか、

 

登山道には人影もなくひっそりとしている。

 

私もできれば避けたいのだが、

 

梅雨時の八ヶ岳だけは雨の日がいい。

 

 

霧に覆われた森には樹々の爽やかな香りや

 

野生ランの官能的な香りなど、

 

様々な香りに満たされ、

 

みずみずしく艶やかな緑に心が安らぎ、

 

実に心地が良い。

 

森に棲むたくさんの生きものたちの

 

幸福感や高揚感が伝わってきて、

 

自然と一体化しているように感じる。

 

すべての源である清らかな雨が、

 

この森の美しさを育んでいる。

 

灰色の空も霧も、濃厚な樹々の緑も、

 

草花や菌類、虫や動物、

 

土や苔むす倒木、すべてが美しい。

 

 

こんなに自然を感じられる深い森も、

 

この百年で大部分が開発や酸性雨などによって、

 

その息吹を失ってしまった。

 

この山域には絶滅が危惧されている植物が多い。

 

野生ランやキンポウゲにシダ植物、

 

稜線にはキスミレやツクモグサにヒメセンブリなど、

 

ごく限られた場所で静かに生きている。

 

何万年もの歳月を経て、

 

この地に逃れてきた彼女たちには、

 

もう逃げられる場所がない。

 

私は多くの幸福感とともに、

 

絶望感にも打ち拉がれることになる。

 

 

私が雨の八ヶ岳を訪れるのは、

 

こうした生命のなまの姿に触れられるからなのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本展では山の紀行文を6つ展示しています。

 

作品とあわせてご覧下さい。

 

初日は12:00から17:30頃まで在廊の予定になります。

 

初めてのアートギャラリーでの展示ということで、

 

木箱が別途であったり、諸々勝手が違うところがありますが、

 

どうぞご了承くださいませ。

 

 

 

 

 

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