ビクトリアン時代の貴婦人
もうかれこれ15年前の映画になりますが、「ピアノレッスン」を観ました。
当時はオスカーやカンヌのパルムドールを受賞して、
マイケル・ナイマンの手がけたサウンドトラックも世界的ヒットを記録したものなので、
ご覧になった方も多いかと思います。
その中でも特に、主演したホリー・ハンターの美しさには、一際目を奪われました。
19世紀後半の様式が綺麗に思えるのは、世界がこのあと半世紀に渡って戦争を繰り返し、
人々の平和と希望を奪ってしまう前の、最後の輝きに見えるからなのでしょうか。
新しいものが次々と生まれる中、時代の胎動を自由な感性で受け止めながらも、
受け継がれて来たすべてを暖かく包んでいた人々の、穏やかな中に垣間見える凛とした表情が、
今の時代を生きる僕には、とても惹かれるんです。
彫像No.11 victoria – wood,fabric,steel(w210d110h320)
スペシャルソースを立ち上げて7年。
いつも支えてくれている仲間や、皆様のおかげで、
今まで以上に作家としての活動に本腰を入れられるようになってきたこともあって、
ようやく自分たちのHPを立ち上げることが出来ました。
まだグループ展のみで個展は行っていませんが、
流木などを用いた彫刻や鉄を用いた植物などの作品や、
日常のこと野山のこと沖縄のことなどを書いていこうと思っています。