時禱

 

時禱 Time for prayer

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

八雲茶寮さまで開催しております高里の個展も、

 

今週末30日までとなりました。

 

DMになりました作品「時禱」は、

 

抽象性が他の作品とは少し趣きが違い、

 

文様のような、線のイメージがあります。

 

初めは空間に合う画を描くことをまず考え、

 

なかなか進展しない日々が続いていました。

 

線に囚われたような日々だったのかもしれません。

 

そのあとは、徐々に自分の世界の深遠へと進んでいった工程でした。

 

一番初めにこの作品を描き、

 

その線をどこかにしまったまま、

 

カンバスに向かっているようでした。

 

すべての作品の設営が終わった時、

 

時禱がこの空間に最も合っている絵画だと知りました。

 

もう少しこの線を見てみたかったと思いました。

 

 

 

 

 

会期残りわずかとなりました。

 

お時間ございましたらお立ち寄りくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

左から

 

予言 Prophecy

 

立ち現れるもの Manifestation

 

リコリスの女神 Goddess of Lycoris radiata

 

 

 

 

 

 

高里千世 個展

 

「時禱」

 

 

 

会期:2019年11月6日(金)〜30日(土) 9時〜17時 日曜祝日休業

 

会場:八雲茶寮 目黒区八雲3-4-7

 

 

 

 

 

 

 

10年

 

那須連峰 朝日岳

 

 

 

 

八ヶ岳 編笠山

 

 

 

 

 

 

2019年も11月を迎えて、金属植物作品が現在の見せ方になってから、

 

ちょうど10年となりました。

 

2007年から2年をかけて、2009年の物質の循環展で出展した作品も、

 

10年の歳月を経て少しずつのスペックアップを繰り返し、

 

良い意味では、この見せ方としての完成形を迎えているのかもしれません。

 

途中、インスタレーション的なものや、コンセプチュアルな見せ方など、

 

いろいろと違う方向性のアイデアが出ていました。

 

これらは次の10年から少しずつ見せていければと考えていますが、

 

とりあえずはこの見せ方を10年続けようと思いまして、

 

植物の勉強、登山での実地観察や技術的なスキルをあげることを、

 

第一に考えてやってきました。

 

今年からオーダーを受けられるようになったのは、

 

枠の中での完成度と上代のバランスが合ってきたこと、

 

価格の変動は必要がなくなったということがその理由です。

 

しかし、時間をかけて一から制作するので、

 

量販品と違ってキャンセルがあったときの問題など、

 

いくつか課題があります。

 

あとで販売すれば良いということではありませんから。

 

一点ものの作品に対しての考え、信頼、経年の価値の変化など、

 

見通せないことも多くありますので、

 

来月まで様子を見て、来年以降もオーダーを受けるのか、

 

それとも受けないのかを考えたいと思っています。

 

 

 

 

また、作家としての認知度が高まってきた一方で、その弊害も出てきています。

 

先日、懇意にしてくださっている建築家の方から、

 

忙しそうで敷居が高くなっちゃって頼みづらくなってますよと、

 

言われてしまいまして、本当にまずいなぁと。

 

現在でもスチールサッシなどのスチールワークや、

 

スペースプロダクトの本業があって、

 

atelierを維持することができています。

 

アートワークも重要なものになりつつあり、

 

これは本業のスチールワークがあってのものですので、

 

本業という位置づけで受けています。

 

個展などの作家活動だけでは全然維持していけません。

 

これから外部での展示を控えるなどして、

 

本業とのバランスを合わせていく必要に迫られているのかもしれません。

 

いずれにしてもすごく中途半端な状況というところでしょうか。

 

一芸に秀でることを美徳とする考えが日本人には根強いのですが、

 

僕はすごく苦手なんですね。

 

批判されるかもしれませんが、中途半端な立ち位置は嫌いじゃないんです。

 

嫌なこともそれはそれなりに付随してくるでしょうけれど、

 

いろいろ選択肢があることや楽しみが増えることは、

 

自分の人生にとっては大切なことですから。

 

 

 

 

 

 

琉球の開闢

 

 

 

 

琉球の開闢(かいびゃく)

 

Creation of the Ryukyu

 

h450 w450 t25

 

 

 

 

 

 

琉球は、アマミキヨという女神が降りてきてからはじまりました。

 

その地は久高島だったと言われています。

 

琉球の大地を作り、人々に五穀の種を与えました。

 

アマミキヨが作った七つの御嶽は、現在でも残されています。

 

 

 

 

 

この画は、先日の首里城大火の前に描かれていました。

 

一見すると城を覆い尽くす業火のように見えるかもしれませんが、

 

赤々と湧き上がる大地の焔と、

 

女性が内に秘めた生命の胎動を感じさせます。

 

アマミキヨが作り出した琉球の物語は、

 

決して消えない灯火となって、

 

今も沖縄の女性に受け継がれているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高里千世 個展

 

「時禱」

 

会期:2019年11月6日(金)〜30日(土) 9時〜17時 日曜祝日休業

 

会場:八雲茶寮 目黒区八雲3-4-7

 

 

 

 

 

 

 

 

時禱

 

 

 

 

 

浮かんでは消え、消えては浮かぶ感情。

 

去来をかたちにすると、こんな感じではないのかと思いながら眺めていました。

 

日々、いろんな感情が心の中に去来しながら人は生きています。

 

 

 

 

「去来」

 

Recurrence

 

h480 w340 t38

 

鉄、岩絵の具

 

画・文 高里千世

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

11月に入り天候が落ち着いてきました。

 

山々では温暖化や多雨の影響で、紅葉シーズンが通常より遅れ気味となり、

 

現在まで色とりどりの景色を楽しめているようです。

 

 

 

昨日より高里の個展が、目黒は八雲茶寮さまにて始まりました。

 

本展は高里のルーツである沖縄の祭祀の原風景を辿った抽象絵画展となります。

 

太古から続いた自然崇拝、そして仏教やキリスト教の伝来を受け、

 

多様な祈りが混在する日常の中に見える、高里が感じてきた沖縄の祈りを表現しています。

 

 

 

 

作品はサロン内に10点、右の茶房に5点、左の個室に2点、廊下に2点飾られています。

 

冒頭の作品は茶房に飾られている「去来」。

 

さざ波が打ち寄せるような、夜明け前の黎明の刻のような、

 

静かな胎動を感じさせる作品です。

 

すべての作品はお食事をされなくてもお気兼ねなく鑑賞できます。

 

お時間ございましたら是非ご高覧下さいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高里千世 個展

 

「時禱」

 

 

 

会期:2019年11月6日(金)〜30日(土) 9時〜17時 日曜祝日休業

 

会場:八雲茶寮 目黒区八雲3-4-7

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日の首里城大火のことで、励ましのメールをいただいております。

 

お心遣い大変ありがとうございます。

 

業火とともに崩れ落ちる城に、涙は止まりませんでしたが、

 

すべてを懸けて取り組み、鬼籍に入っていった先人たちを思うと、

 

複雑な気持ちが残りました。

 

伝統文化を継承させていくことの難しさ、

 

技術だけではなく、その精神を後世に継承していくことの難しさを、

 

改めて実感しております。

 

 

 

 

 

 

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