多くの方に見ていただきたいと思って2年間非売品にしていた岡虎の尾。
おおよそひと通りの方に見ていただけたのではと思いまして、
先月のatelier galleryからプライスをつけていました。
しかし手元を離れることになって、急に未練が出てきたりするものですね。
おそらく今まで制作した植物作品の中で、
単体では最も時間がかかった作品だと思います。
今でも見る度に、こんなのよく作れたなというか、
どうやって制作の時間を作ったのかなと思います。
カテゴリー:金属の植物
投稿日:2016年3月23日 10:22
metal toe shoes (2008)
昨年、オペラ座のエトワール、オーレリ・デュポンが引退してしまいました。
アニエスに続いてオーレリの引退は、一時代の終焉を感じさせます。
あの美しいポワントワーク、忘れられません。。
このトウシューズは、バレエをテーマにした展示会で制作したものです。
渋谷のチャコットにおっさんひとりでトウシューズを買いに行きました。
当時はありえないほど恥ずかしかったんですが、
なんとか作ってみたいという一心でした。
今となってはみんなに笑われるエピソードとなっています。
あんなに金属を打ち出して一生懸命に作ったのにです。。
全部で6セット制作したと思いますが、
ことのほか好評ですべて完売しましたので、
なにかしら報われて本当に良かったなと思います。
カテゴリー:未分類
投稿日:2016年3月20日 13:21
3月のatelier galleryのオープンは無事終了しました。
初めて来られる方、いつも来て頂いている方、久しぶりの方などなど、
とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
今回の土曜日はatelier galleryページで告知していたように、
前日に納めるはずの扉が1枚閉まらないというアクシデントがあり、
僕は土曜日のatelier galleryに在廊することができませんでした。
貴重な時間を割いて来ていただいているので、
オープンしている間は在廊を心がけているのですが、
今回は僕の凡ミスで本当に申し訳ありませんでした。
さて、2016年も気づいたらもうすぐ立春ですね。
ご来場された多くの方々に、
今年の展示会などの予定について気にしていただいていました。
atelier galleryでは夏に中村の山びこ展を、
そして秋に高里の絵画展を企画しています。
僕の方は4月末から10wattsさんでの企画展に高里と参加しまして、
10月には植物展を外で、
そしてatelier galleryの年末展という予定です。今のところは。。
企画展や外部での展示会が決まりましたら、
トップページのexhibitionがまず更新されますので、
たまにチェックしておいて下さい。
カテゴリー:atelier gallery
投稿日:2016年3月16日 13:29
atelier galleryのバルコニーでは、
クリスマスローズが咲き始めました。
これから5月くらいまで楽しませてくれます。
本来クリスマスローズという名まえは、
白花で原種のhelleborus nigerだけをさしますが、
15種の原種をはじめとしてその交配種など実に多くの種が、
クリスマスローズと冠して親しまれています。
この花はatrorubensという種で、原種のひとつです。
ヨーロッパのユーゴスラビアなどに自生しています。
咲き始めは臙脂色をしていますが、
暖かくなるにつれ色素をなくし薄緑色になり朽ちていきます。
真冬は葉も朽ちていきます。
最初の開花までに数年を要する難しい花ですが、
その分、野生種ならではの魅力を感じられる花です。
環境によっては青紫がかった色になるものもありますので、
また制作してみたくなる種です。
この花は見栄えが良いですね。
花の大きさといい開き方、そしてうつむいた姿。
葉も鋸歯が鋭く、ランダムに裂葉があったりしてアシンメトリーで、
なんといっても花の襟のように見えるその様が良いです。
いつか原種の自生地に足を運びたいと、
思いを馳せています。
Helleborus atrorubens Waldst et Kit.
「寂び 像刻花」2015
frame of metal plants : w285h400t44
カテゴリー:金属の植物
投稿日:2016年3月6日 23:11
「松竹梅」といえば、
古来からめでたい植物とされていて、
新春には欠かすことができないものです。
名まえの由来には諸説がありますが、
「うつくしくてめずらしき」の略語からという説などは、
初めて見た古代の人々の情景が伝わってくるようでいいですね。
寒い中、香り高く気品に満ちた姿で咲く梅は、
椿に次いで茶花を代表する花です。
初春に飾られる花ですが、実際に野山での見頃は、
2月上旬から桜のつぼみに気付くようになる3月中旬くらいかと思います。
枝振りが見事な梅は特にすばらしく、
幾曲がりの枝が重なり合って見えるさまは、
艶麗さがありながらも野趣に富み、
それぞれの枝の個性を際立たせているかのようです。
梅
学名:Prunus mume Sieb. et Zucc.
material:iron and brass
「寂美 像刻花展」八雲茶寮 2015
カテゴリー:金属の植物
投稿日:2016年3月2日 22:57