梅
「松竹梅」といえば、
古来からめでたい植物とされていて、
新春には欠かすことができないものです。
名まえの由来には諸説がありますが、
「うつくしくてめずらしき」の略語からという説などは、
初めて見た古代の人々の情景が伝わってくるようでいいですね。
寒い中、香り高く気品に満ちた姿で咲く梅は、
椿に次いで茶花を代表する花です。
初春に飾られる花ですが、実際に野山での見頃は、
2月上旬から桜のつぼみに気付くようになる3月中旬くらいかと思います。
枝振りが見事な梅は特にすばらしく、
幾曲がりの枝が重なり合って見えるさまは、
艶麗さがありながらも野趣に富み、
それぞれの枝の個性を際立たせているかのようです。
梅
学名:Prunus mume Sieb. et Zucc.
material:iron and brass
「寂美 像刻花展」八雲茶寮 2015