「鉄の花 鉄の草」

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

「鉄の花 鉄の草」展は無事会期を終えました。

 

ご来場下さいました皆さまどうもありがとうございました。

 

今回は特に初見の方々が多く、多様な感想を頂いております。

 

作品にはできる限り自分のこと、

 

主張などが見え隠れしないようにしています。

 

簡単に言えば、錆びがディティールを消し、

 

輪郭や色彩などのあらゆる境界をぼかしているのと同じになっています。

 

最も大切にしていることは自然そのものを表現することですから、

 

このようなものになっています。

 

超絶技巧なんだけど何かが違う、工芸品かと思ってたが違った、

 

標本だがよく見ると立体で今も息をしているようだ、

 

素朴な植物が放つ癒し効果なのか不思議なほど居心地が良かったなどなど、

 

会期中は常にシスギャラリーの佐々木さんがご説明してくださったことで、

 

作品の本質である自然そのものということは、

 

予想以上に伝わっていたように感じました。

 

ありがとうございました。

 

 

 

この作品は色彩は枯れていくかの様に褪せていきますが、

 

形は千年以上は維持できるように制作しています。

 

数十年、数百年と様々な時代を経ていくことで、

 

現在とは全く違う見方や価値に変わっていくものになります。

 

五百年後に作品を所有されている誰かの生まれ変わりが、

 

倉庫の奥に眠っていた作品を見つけ、

 

心が震えるほどのノスタルジーを感じ、

 

作品を探す旅に出ると、同じ思いの人々と出会い、

 

この作品のルーツが自然であることに気づく、

 

そんなストーリーを想像しながら、

 

シスギャラリーからの搬出を終えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

御前山

 

 

 

 

 

 

樹々の細枝が青みを帯び、

 

柔らかな陽光に輝き出す春の低山。

 

道端を埋め尽くすほどのスミレが、

 

優しく出迎えてくれる。

 

杉花粉が終わりを迎える頃になって、

 

ようやく私の山の季節は動き出すわけだが、

 

長い空白を終えたばかりの心の中には、

 

ひそやかな春の季節の動きを、

 

いつも以上に鋭敏に察知できるゆとりがある。

 

 

奥多摩湖の東に位置する御前山は、

 

標高千五百メートルほどの言わば低山だが、

 

花の百名山として知られる山だけあって、

 

春先から収穫の多い気持ちのよい登山ができる。

 

 

林道から様々なスミレが咲いている。

 

ヒナスミレにヒメスミレサイシン、

 

コスミレやニョイスミレ、

 

エイザンスミレにヒゴスミレなどの変わり種もいる。

 

山の傾斜もすごくキツくはなく、

 

登山シーズンを迎えたばかりの身体が、

 

次第にほぐれていくのを感じ始めると、

 

カタクリの咲く稜線を経て山頂に辿り着く。

 

 

日ながになった春の日が、

 

ようやく傾きかけた頃に下山すると、

 

出迎えてくれたスミレたちはすっかり花をすぼめていた。

 

 

こうして私はささやかな春の山行を終える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鉄の花 鉄の草」

 

会場:gallerie LIBRAIRIE 6

 

恵比寿南1-12-2 3F

 

会期:2024年4月6日(土)〜21日(日)

 

open:水〜土曜 12:00~19:00 日曜 12:00~18:00

 

月曜火曜休廊

 

 

※3Fとありますが、入り口は坂を上がったビルの向かい側にありまして、

 

道路に面しています。1Fにあるようなものだと思います。

 

 

 

 

「鉄の花 鉄の草」

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

「鉄の花 鉄の草」展が始まりました。

 

初日ご来場下さいました皆さまどうもありがとうございました。

 

IDEEさんをはじめ都内での展示では、

 

9割くらいatelier galleryにご来場される方がお越しになるんですが、

 

今回では95%がシスギャラリーのお客さまや知り合いの方々でした。

 

初見の方々が大変多かったですが、

 

皆さんアートのことや作りに関してのこと、そして植物についてなど、

 

それぞれにマニアックな人が多くて会話の内容が濃いなぁと思いました。

 

またIDEE時代から鉄工所時代に一緒に仕事をしていた、

 

今はご高名な作家になられている菅野猛(かんのたけし)さんと久しぶりに会えまして、

 

まさかお互い作家やっているなんてなぁ〜と、感慨深いものがありました。

 

菅野さんはゴッドハンドと呼ばれていて、

 

なんでも形にできるすごい人だったので、

 

現代美術の作家になったのはある意味自然な流れだったと思います。

 

シスの方や常連さんなど、菅野さんと旧知の方が多かったので、

 

菅野さんの凄さを語りたかったんですが、

 

昨日はさすがに時間が少な過ぎました。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回初めてアートマーケットのフォーマットで個展をしました。

 

アートマーケットの作家さんには、

 

ギャラリーの格を上げていってアートフェアや美術館へと考えている人や、

 

菅野さんのように、

 

自分に合うギャラリーを探しながらで見つかれば長く続ける人など、

 

それぞれあるのかなと思います。

 

僕は前者のような考え方は全く興味がなくて、

 

いろんな人が間に入ってきそうですし、単純に面倒くさいと思っています。

 

違うフォーマットから自分たちがやってきたことを改めて見てみると、

 

一番合うことをやってきているんだなぁと改めて思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鉄の花 鉄の草」

 

会場:gallerie LIBRAIRIE 6

 

恵比寿南1-12-2 3F

 

会期:2024年4月6日(土)〜21日(日)

 

open:水〜土曜 12:00~19:00 日曜 12:00~18:00

 

月曜火曜休廊

 

 

※3Fとありますが、入り口は坂を上がったビルの向かい側にありまして、

 

道路に面しています。1Fにあるようなものだと思います。

 

 

 

 

 

八ヶ岳

 

 

 

 

 

雨の日に山に登ろうと考える人はよほど少ないのか、

 

登山道には人影もなくひっそりとしている。

 

私もできれば避けたいのだが、

 

梅雨時の八ヶ岳だけは雨の日がいい。

 

 

霧に覆われた森には樹々の爽やかな香りや

 

野生ランの官能的な香りなど、

 

様々な香りに満たされ、

 

みずみずしく艶やかな緑に心が安らぎ、

 

実に心地が良い。

 

森に棲むたくさんの生きものたちの

 

幸福感や高揚感が伝わってきて、

 

自然と一体化しているように感じる。

 

すべての源である清らかな雨が、

 

この森の美しさを育んでいる。

 

灰色の空も霧も、濃厚な樹々の緑も、

 

草花や菌類、虫や動物、

 

土や苔むす倒木、すべてが美しい。

 

 

こんなに自然を感じられる深い森も、

 

この百年で大部分が開発や酸性雨などによって、

 

その息吹を失ってしまった。

 

この山域には絶滅が危惧されている植物が多い。

 

野生ランやキンポウゲにシダ植物、

 

稜線にはキスミレやツクモグサにヒメセンブリなど、

 

ごく限られた場所で静かに生きている。

 

何万年もの歳月を経て、

 

この地に逃れてきた彼女たちには、

 

もう逃げられる場所がない。

 

私は多くの幸福感とともに、

 

絶望感にも打ち拉がれることになる。

 

 

私が雨の八ヶ岳を訪れるのは、

 

こうした生命のなまの姿に触れられるからなのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本展では山の紀行文を6つ展示しています。

 

作品とあわせてご覧下さい。

 

初日は12:00から17:30頃まで在廊の予定になります。

 

初めてのアートギャラリーでの展示ということで、

 

木箱が別途であったり、諸々勝手が違うところがありますが、

 

どうぞご了承くださいませ。

 

 

 

 

 

3人展

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

愛媛県での3人展は会場を移しまして4月5日までの開催となっております。

 

築170年の古民家から新築のホワイトキューブのギャラリーです。

 

場所は瀬戸内海を通るしまなみ海道の大三島になります。

 

平屋建ての宿泊施設が他にありまして、

 

その中の建物のひとつがギャラリーとしてオープンしました。

 

大変眺望が良く、しまなみ海道のドライブで立ち寄る人も多いようです。

 

オーナーさんが10年前にateliergallery に来られてから交流があり、

 

建物にアーチのスチール窓を入れる予定で進んでいたのですが、

 

設計と施工の方で難儀されてしまい、

 

制作に関わることはできませんでした。

 

ですがオーナーさんのためもあって、

 

展示は予定通り行うことになりました。

 

アーチなどの特殊な作家ものは、

 

納まりが不定形で難しいと敬遠されるのは良くありますので、

 

仕方がないということですね。

 

良いところですので、

 

将来お近くに訪れる時は是非お立ち寄りください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

– モリソン小林・中村大介・高里千世 Exhibition –

 

【会期】3月22日(金)〜 4月5日(金)会期中無休

 

【会場】Yu-Rah villa & gallery

 

愛媛県今治市上浦町瀬戸6558-5

 

www.yu-rah.net  @yurah_official

 

 

 

 

 

Galerie LIBRAIRIE6

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

来月4月6日(土)から始まります個展のDMが届きました。

 

Galerie LIBRAIRIE6さんは、

 

シュルレアリスムの影響を受けられた作家さんを中心に、

 

月一回ほどのペースで企画展を開催されているギャラリーです。

 

人形作家の四谷シモンさんなどがありますが、

 

ほぼ絵画の企画展をされていますので、

 

金属彫刻大丈夫かなと思いますが、どう転ぶのでしょうか。

 

 

 

僕らはお店作りをしてきたので、

 

仕事で関わったところだけで展示をしてきたような感じがあると思います。

 

だからどうしても同じような雰囲気の空間で、

 

そこで展示している作家さんもかなり被っていたりして、

 

振り幅が狭いなあというところなんですけれど、

 

自分たちが作り出す空間の雰囲気と波長が合う人は限られている訳でして、

 

雰囲気等が似てくるのは当然のところなのです。

 

しかしながら植物作品はけっこう振り切って作っているつもりなんです。

 

多くの人に幅広く受け入れてもらいたいと思って始めた訳ではありません。

 

わざわざ山に出かけにいったり、作りに沢山の工程を掛けたり、

 

合理的でなくて低生産性のところが市場離れしていますから。

 

今回のGalerie LIBRAIRIE6さんはだいぶ振り切ったところですので、

 

ご覧になられる人たちがどんな印象を受けるのか、

 

今からとても楽しみです。

 

 

 

https://librairie6.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展示のお知らせ

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

春一番が吹いて本格的な花粉シーズンとなりました。

 

眼は1回でもこすったらおしまい、

 

かゆくて仕方がない、

 

どうしようもないせめぎ合いが始まりました。

 

 

 

来月3月1日(金)より、愛媛県大洲市にて三人展が開催されます。

 

村上邸という築170年の古い建物での展示になります。

 

3月22日(金)からは場所を移して、

 

瀬戸内海に浮かぶ広島県の大三島というところで、

 

新しくオープンするギャラリーになります。

 

新旧のギャップが170年ですごいですね。

 

大ちゃん、高里との三人展になります。

 

愛媛県、広島県でお近くの方々、

 

ご都合宜しければこの機会にご覧下されば幸いです。

 

詳細はatelier galleryページをご覧下さい。

 

 

 

 

4月は恵比寿のGalerie LIBRAIRIE6で個展があります。

 

シュルレアリスムの作家さんが多く展示されているギャラリーです。

 

今までとは前後左右全然違うお客さんの層になります。

 

現物を見たことがないどころか、

 

存在さえ知らなかった方々がどう捉えるのか、

 

大変興味深いところです。

 

6日(土)が初日で21日(日)までの予定です。

 

詳細が分かり次第また知らせします。

 

 

 

 

 

 

自然礼賛「枯葉枯色」

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

自然礼賛「枯葉枯色」は無事会期を終えました。

 

ご来場下さいました皆さまどうもありがとうございました。

 

 

 

 

年の瀬を迎えましたが、

 

まるで沖縄にいるかのような12月となっております。

 

少々気が早いと思われますが、

 

次回の自然礼賛展では、

 

金属植物図鑑(仮)なるものを出版する予定で動いております。

 

記録集と違って今回はノーマルな形の本になります。

 

おおよそ300種は掲載できたらと考えています。

 

本を出すつもりがなかったせいで、

 

昨年までに制作されたものはjpegでしか撮影していなかったため、

 

自然礼賛「枯葉枯色」の全作品を含む、

 

2023年制作の作品から2025年の出版展までの作品を掲載する予定です。

 

大判等で新たに制作に時間がかかる種などは、

 

今回ご来場くださり所蔵されている方々には撮り直しのお願いをしました。

 

沢山は諸々大変な面があるため数を絞りましたが、

 

改めてお願いすることがあるかもしれません。

 

その際はお手数をお掛けしますが、どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

図鑑となりますと、種属が被りすぎているのもよくないものでして、

 

なるべく多くの種属のものを掲載したいところです。

 

しかし、複雑だったり矮小だったりで制作できないものや、

 

ものすごく時間がかかってしまう種は制作できません。

 

なんとかできそうなものは、なんとなくフォトジェニックではなかったりして、

 

なかなか気に入ってもらえるような作品にはならなそうな種が多いです。

 

2025年まではそういった初見のかなりマイナーな植物が大半となります。

 

何卒ご辛抱くださいませ。

 

 

 

 

自然礼賛「枯葉枯色」の作品は、

 

これからきっちりとrawで撮影をして、

 

木箱の制作をして、裏書きとサインをして、

 

1月下旬から2月中旬の発送を予定しております。

 

お待たせしてしまって申し訳ございません。

 

引き続きどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

自然礼賛「枯葉枯色」

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

自然礼賛「枯葉枯色」会期後半となりました。

 

ご来場くださいました皆さまどうもありがとうございました。

 

 

 

今回は葉っぱ作品をサイズ違いで3点制作しました。

 

2018年に大判で制作して以来となります。

 

フレーム作品というと、根っこまである全身標本が主となっていますが、

 

山や森を表現するとなると、草花だけではなかなか難しいです。

 

根っこまでの全身を入れられない樹木は、

 

こうした複数の葉っぱで、ということになります。

 

 

 

草花の全身標本に比べて、ひとつずつの面積が大きくなりますので、

 

切出しや錆びさせ、色入れなどにかかる時間も多くなります。

 

これ以上の大きさのサイズや小さいサイズも検討しましたが、

 

どちらも草花の全身標本に比べて上代が増すということで、

 

今回の3サイズに絞りました。

 

すべて日本固有種の葉っぱになります。

 

 

 

このシリーズは葉っぱをシャッフルしたり他の種を入れたり、

 

配置を変えるなどなど、バリエーションが出来ます。

 

ひとうひとつ同じものがない作品になりますので、

 

面白いのかなと思いました。

 

しっくりくるバランスを見つけるのに苦労しそうですけれど。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自然礼賛「枯葉枯色」

 

会期:2023年12月2日(土)〜16日(土)

 

6、13水曜日休廊

 

open 13:00〜17:00

 

会場:special source atelier gallery

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自然礼賛「枯葉枯色」

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

自然礼賛「枯葉枯色」会期始まりました。

 

お越し下さいました皆さまどうもありがとうございました。

 

今回もお会いできて嬉しかったです。

 

出展作品はartページにてご覧いただけます。

 

12月に入りまして、せわしい時分になりました。

 

そんな最中ですが、ゆるい時間を過ごしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自然礼賛「枯葉枯色」

 

会期:2023年12月2日(土)〜16日(土)

 

6、13水曜日休廊

 

open 13:00〜17:00

 

会場:special source atelier gallery

 

 

 

 

 

 

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