個展開催のお知らせ

 

 

 

金属の像刻花展 2013年12月

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

先日気象庁より今夏の3ヶ月予報が発表されました。

 

今年は太平洋高気圧の影響が強く、7月後半から晴天が多くなる見込みだそうです。

 

そして、その分平年よりもだいぶ暑くなるそうです。

 

今夏のご予定はもうお決まりでしょうか。

 

 

 

スペソーは5月に入ってからだいぶ落ち着きまして、

 

途中で滞っていた作品制作を進めることが出来ました。

 

そこで、植物作品の個展を久方ぶりに開催することになりました。

 

額作品が主体になるかと思います。

 

20点ほど用意できたらと考えています。

 

冒頭の画像、2013年の金属の像刻花展くらいの感じになるかと思います。

 

立体作品も制作していますが、こちらは1点だけになるかなと思います。

 

彫刻作品は名古屋のhaseさんに鎮座しております精霊さんをお借りして展示する予定です。

 

atelier galleryで是非見たいという声が多かったものですから、

 

このタイミングでということになりました。

 

急でしたが、浅井さんどうもありがとうございます。

 

そして、素人写真で申し訳ありませんが、

 

山にて撮影した写真をプロジェクターで投影したりなんぞをいたします。

 

プロジェクターをGASA*さんからお借りしました。

 

どうもありがとうございます。

 

会期は7月9日から17日の海の日まで8日間ほど通しでオープンする予定です。

 

梅雨が早く明けて暑くなるかもしれませんが、

 

エアコンを1台増員して体制を整える予定です。

 

DMなどが完成いたしましたらまたお知らせいたします。

 

どうぞお楽しみに。

 

 

 

それでは、梅雨前の清々しい日々を健やかにお過ごしください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安達太良の空

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

智恵子は東京に空が無いといふ。

 

ほんとの空が見たいといふ。

 

私は驚いて空を見る。

 

桜若葉の間(あいだ)に在るのは、

 

切っても切れないむかしなじみのきれいな空だ。

 

どんよりけむる地平のぼかしはうすもも色の朝のしめりだ。

 

智恵子は遠くを見ながら言ふ。

 

阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に毎日出ている青い空が、

 

智恵子のほんとうの空だといふ。

 

あどけない空の話である。

 

『高村光太郎 智恵子抄より』

 

 

 

 

残雪期の安達太良山に登りました。

 

たおやかな山容のこの山は、標高1,700Mながら森林限界が低く、

 

山頂までの所要時間が短いため、大変人気のある山です。

 

終日天候に恵まれ、稜線からの眺めも素晴らしく、

 

東北の名山をのんびりと楽しむことができました。

 

陽射しは暖かく緑の芽吹きが薫り、

 

時折吹く冷たい風が、緩みそうな雪を引き締め、

 

稜線からは東北の山々とケルン、

 

下山途中には仲睦まじいカモシカのステップと残照に映える木立ち、

 

そして、日が暮れてしんと静まり返ったころ、

 

やさしく包み込むように広がっていたほんとうの空。

 

とても綺麗でした。

 

 

 

 

 

 

5月のatelier gallery 

 

 

 

Gleichenia japonica Spr. 裏白 w420h587

 

 

 

 

 

陸上では水が乏しい。

 

水をいかに獲得し、保持し、効率的に利用するか、

 

それはすべての陸上生物が直面した重要な問題である。

 

 

 

4億4千年前のシルル紀。

 

地球上では海洋生物が爆発的な進化と繁栄をとげていた頃、

 

複雑な組織をもつ動植物の高度に発達した生態系が生まれようとしていました。

 

シルル紀から5千年のちのデヴォン紀になると、

 

水分の損失を制御するためにさまざまな適応をするようになります。

 

そして迎えた現在より遡ることおよそ3億5千年前の石炭紀。

 

陸生植物は構造的多様性や生物的複雑性にその進化を到達させ、

 

草本植物やつる性植物、シダ植物を代表とする木生植物が派生していきました。

 

大いなる繁栄を誇ったシダ植物はさまざまな進化を遂げながら、

 

徐々に木生から草生へと移行し、

 

白亜紀に誕生した被子植物によって、新しい生息地を得て多様化します。

 

突如襲った白亜紀末期の生物大量絶滅も及ぼした影響はわずかにとどまり、

 

古第三紀では現代のような森林が発達した結果、

 

シダ植物は、林冠の生育環境に合致した着生植物として、

 

現在まで旺盛にその姿を見せてくれています。

 

(参考文献:生物の進化大図鑑/河出書房新社)

 

 

 

 

高山に入るとき、そのアプローチでまず目にするのは、

 

笹などのヤブか、シダ植物ではないかと思います。

 

向こう見ずの冒険家は、死ぬことよりも生きることの方が、

 

楽で容易なことだと言っているのを聞いたことがありますが、

 

地球の歴史、生物の歩みという観点からすれば、

 

生き続けることがどれほど大変なことなのかは、周知の事実かと思います。

 

それにしても、シダ植物ほど生命の躍動に満ち、

 

未来への繁栄を示し続け、機能的造形美に満ちた生物があるでしょうか。

 

 

 

 

今月7日の日曜日からの5月のatelier galleryでは、

 

久しぶりに制作したシダ植物を展示いたします。

 

シダ植物は花のない植物ですが、

 

なんというか、花より華があるというか存在感が半端ありません。

 

制作するにはだいぶ根性を必要としますが、

 

庭先に毎年のように生えるイヌワラビを見ながら、

 

彼らが辿ってきた4億年の歳月の変遷に想いを馳せ、

 

新緑の季節の到来に胸躍らせるのです。

 

 

 

 

 

5月のateliergallery

 

「The Fern(シダ植物)」

 

2017年5月7日(日)〜9日(火)12:00〜18:00

 

special source atelier gallery

 

川崎市高津区久地4-11-46

 

044-813-0783

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 2017年5月
    « 4月   6月 »
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031  
  • 新着記事

  • カテゴリ

  • 過去ログ

  • 画像及びテキストの無断使用は固くお断り申し上げます。

    Copyrights©2012 All rights reserved by special source & hot stuff associates