采配蘭

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

6月は梅雨の季節ですが、

 

野生ランの季節でもあります。

 

希少な采配蘭を見かけました。

 

 

 

 

采配蘭は地中の菌類と共生して生存している種です。

 

園芸種として栽培ができません。

 

光合成をしなくても成長できる珍しい種です。

 

土壌に大きく左右される種でもありまして、

 

以前はもっと桃色が濃かったと記憶していますが、

 

どんどん色素が薄くなってきているように感じました。

 

これは菌類に従属する栄養素を、

 

発達させている途上ではないかと考えられているそうです。

 

ラン科の植物には未だに解明されていない、

 

進化の途中にいる種が多くあります。

 

人間による開発や乱獲によって、

 

減少の一途を辿る蜂などの虫たちに依存できなくなった現在の地球では、

 

新たに生き残る術を、地中に棲む菌類に求めているのでしょうか。

 

人間には到底真似できないサバイバル術です。

 

やがて采配蘭がギンリョウソウのように色素を失うとき、

 

地球は菌類によって再生へと向かっている途中にあるのかもしれないと、

 

気付かされる日が来るのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

采配蘭

 

ラン科サイハイラン属

 

 

 

北海道から本州、四国、九州の山地の林床に広く分布するも、

 

限られた保護区にのみ自生する種が多いです。

 

環境省のレッドデータブックでは、多くの都道府県で絶滅が危惧されており、

 

その姿は確実に目にする機会を失っている一方で、

 

新たな進化の過程により、

 

違う姿に生まれ変わろうとしている種でもあるのかもしれません。

 

 

 

それにしても、美しい植物です。

 

出会った瞬間の感動は、言葉では表すことができません。

 

皆さんも是非、野生ランに出会う小さな旅へ。

 

 

 

 

 

 

「Flora of Metal」

 

IDEE  MUJI銀座店分出展作品になります。

 

詳細はexhibitionページをご覧ください。

 

 

 

 

 

 

  • 2020年6月
    « 5月   7月 »
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
  • 新着記事

  • カテゴリ

  • 過去ログ

  • 画像及びテキストの無断使用は固くお断り申し上げます。

    Copyrights©2012 All rights reserved by special source & hot stuff associates