鉄製幹枝制作工程

 

 

 

 

 

金属植物の制作工程の中で、幹と枝を制作している動画を撮ってみました。

 

あらかじめ削って溶接しておいた鉄材のパーツを、

 

バーナーであぶって曲げて、溶接して曲げてという作業になります。

 

この後葉っぱを枝に溶接してつけていきます。

 

ムービーの添付ができませんでしたので、

 

興味のある方は下記のyoutubeをご覧下さい。

 

https://youtu.be/8ASLwp1dfAU

 

 

 

 

 

 

誇り

 

 

 

 

 

 

2015年の11月、奥秩父山塊の山を登った際、日暮れまでに下山が間に合わずに、

 

暗闇の中を2時間かけて下山したことがありました。

 

 

 

 

その日は午前中から晴天でしたが午後から霧が出始めたため、

 

山頂に立った頃は視界がありませんでした。

 

いつもならそのまま下山するところでしたが、

 

せっかくだから霧が晴れるまで少し待とうということになり、

 

山頂でゆっくりと遅い昼食をとりました。

 

霧から徐々に厚い雲に覆われ始めたころ、ようやく下山を開始しました。

 

通常の登山では登りよりも下りの方が時間がかからないのですが、

 

特に山深い山域では、登りと下りの差がほとんどないこともあり、

 

この山は確実に後者に属するほど山深く、

 

下山工程の半分をただでさえ視界が利かないうえ、

 

霧が立ちこめる暗闇の中を進むことになりました。

 

暗くなる少し前から、遠くでカラスが鳴いていました。

 

暗くなってから鳴き声は聞こえなくなりましたが、

 

ずっと羽をばたつかせているような音がしていました。

 

僕たちは自然と、走るくらいのスピードになっていました。

 

しばらくすると、妙な異臭が漂っていることに気づきました。

 

雨上がりに野良犬や野良猫に出会った時のような、

 

動物園に入った時のような匂いです。

 

それに生臭さ、魚とはまた違う嗅いだことはないけれど、

 

身体が記憶しているようなものでした。危険だと。

 

 

 

その時、犬の遠吠えが聞こえました。

 

犬のような、ではなく、あれは確かに犬だったと思います。

 

とても長く感じました。心に響き、心に残る遠吠えでした。

 

実際にはそんなことはなかっただろうと思いますが、

 

顔の周りに動物の毛らしきものがまとわりついているような感覚がありました。

 

風に流されて来ていたのかもしれません。

 

早く駆け下りたくても膝が言うことを聞いてくれない状況の中、

 

後ろを振り返ると、闇の中で何かが僕のヘッドライトに反射しました。

 

眼です。あれは間違いなく眼でした。

 

鋭い眼光で僕らをじっと追っているようでした。

 

目を凝らすとヘッドライトに照らされたその姿は犬でした。

 

もう一匹以上近くにいる気配がしました。

 

見たことがない犬でした。

 

犬は大好きで小さい頃からいつもそばにいました。

 

病院でも犬の系統図を見ていましたし、犬は良く知っていると思います。

 

友人がいつも連れていた琉球犬に似ていたかもしれません。

 

でも、目にしたことがない犬でした。

 

牙が見えました。下あごの牙が上あごの牙と擦れ合いながらやや内側にありました。

 

興奮はしていませんでした。

 

僕らの吐く息はずっと白かったのですが、

 

彼らは息を吐いているようには見えず、僕らを冷静にじっと追っているようでした。

 

それから1時間以上をかけて駆け下りましたが、それ以上は何も覚えていません。

 

林道脇の車までやっとの思いで辿り着きましたが、

 

大ちゃんがパニックになっていて車のキーを何度も差し間違えて、

 

足元にある大きめの石を拾って姿勢を低くしていたほどでした。

 

 

 

 

 

それからしばらくして、その近くの山域の登山道で出会った人から、

 

ある絶滅種の獣の話を聞きました。

 

その獣は今からおよそ100年前の1905年に最後の個体が奈良県で捕獲されましたが、

 

その後も目撃情報が絶えず、近年では1996年に同じ秩父の山域で目撃され、

 

2000年代にも秩父や九州や四国の山域でも写真に収められているというものでした。

 

それはニホンオオカミ。

 

オオカミ?まさか、と思いました。

 

僕は、もののけ姫のオオカミのイメージしかありませんでした。

 

そんな僕が、その写真を見せられたとき、息をのみました。

 

あの時の犬だ。

 

 

 

 

 

絶滅危惧種やすでに絶滅しているといわれている植物種を、

 

稀に山の中で目にすることがあります。

 

その時の感覚は、目で見たというよりは、身体が近くにいるのを感じた、

 

そういう表現が的確かもしれません。

 

それでも絶滅したとされてはいますが、

 

自生地がないだけで、保護区域では存続している種でした。

 

100年前に絶滅した、植物ではなく、動物。

 

あれは幻だったんだと思います。

 

絶滅種は絶滅種のままでありつづけるべきなのではないでしょうか。

 

僕は犬を見たのです。野犬です。

 

でも、あの遠吠えは胸に突き刺さりました。

 

僕は日本人として生を授かり、あの遠吠えを聞くことができました。

 

あの時、この胸に涌き上がった感情は生涯忘れることはないでしょう。

 

あれは間違いなく古代から受け継いで来た「誇り」という感情でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千手岩菲

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上高地はとても明るい雰囲気で大好きな場所です。

 

1時間歩けば明神のイワナ料理、また1 時間歩けば徳沢のソフトクリーム、

 

さらに1時間行けば横尾山荘のスタミナ丼。

 

梓川沿いの林道歩きはとても長いけれど、

 

千手岩菲や山紫陽花など色とりどりの花たちを眺めながら、

 

お腹も満たされるという、至福の時間が待っています。

 

さて、横尾からは本格的な山路です。

 

橋を渡れば穂高連峰と圏谷が織りなす本場アルプスのような景観が待つ涸沢、

 

直進すれば日本アルプスのランドマークとしてそびえる槍ヶ岳へ向かいます。

 

そして涸沢はおでんと生ビール、槍ヶ岳山荘は焼きたてのパン。

 

僕はついつい橋を渡って涸沢に行ってしまいます。

 

今年は槍に向かえるかどうか、また秋にご報告いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千手岩菲

 

Lychnis gracillima Makino

 

ナデシコ科センノウ属

 

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Flora of Tystnad 植物誌出展作品

 

 

 

 

東北から中部地方の亜高山帯や林縁に生息する花です。

 

上高地では、徳沢から横尾までの間で見つけることが出来ます。

 

真夏の太陽が直接当たるか当たらないかという場所に咲いていました。

 

とても優雅で美しい立ち姿の美人さんで、

 

風に揺られて涼しげで気持ち良さそうでした。

 

 

 

 

 

 

 

田淵行男

 

 

 

 

 

 

十数年前、ビンテージ家具を扱うhikeさんに置いてあった田淵行男さんの本。

 

「山の意匠」。

 

ゆっくりページをめくっていくと、

 

自分の前に新しい世界が開かれてくるのを強く感じました。

 

静かに湧き上がる感動が全身を包み込み、

 

人生を大きく変える一冊の本と出会うという、

 

生涯忘れられない貴重な体験となりました。

 

そのまますぐに神田の古書街へ向かい、

 

その「山の意匠」と、「山の季節」「安曇野」「浅間八ヶ岳」を手に入れました。

 

僕もお弟子さんの水越武さんと同じで、

 

山や植物や蝶の美しい写真ではなく、

 

田淵行男さんのストイックな姿勢に強くひかれました。

 

生命への親愛の思いが溢れていて、

 

写真集というよりは、確かに博物誌のように感じました。

 

水越さんが「山の季節」で、

 

『先生は山の自然をリアルに直視して、

 

それらをストレートに記録する作業をしていた』と述べられていました。

 

僕はこれにならって山に入り、目にしたものを作るようになりました。

 

その後数年をかけて「日本アルプス」「尾根路」「黄色いテント」「山の手帖」、

 

そして「高山蝶」などほとんどの著書を入手し、残るすべてを今でも探し続けています。

 

 

 

先日日曜美術館という番組で、田淵行男さんが取り上げられていました。

 

ご覧になった方も多いかもしれません。

 

田淵さんの本を初めて手に取ったあの時を思い出しながら、

 

改めて生涯の師となった田淵さんの本を読み直す毎日ですが、

 

まだまだまだ自然への愛が足らないなぁと思う今日この頃です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

牧野植物園

 

 

 

 

 

 

 

僕が深山に入って受け取ってきたものは、

 

ある人にとっては些細なもので、気に留めることのないものですが、

 

またある人にとっては心を震わせるもので、かけがえのないものになるかもしれません。

 

そんな些細なものに人生を捧げた人物がいました。

 

日本植物学の父、牧野富太郎先生です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年の香川での展に併せて早朝の便に搭乗して、

 

高知県の牧野富太郎植物園に行ってきました。

 

僕はおもに日本の野草を制作していますので、

 

牧野先生が命名された植物を一番多く制作しています。

 

次いでカール・フォン・リンネ、次いでマキシモビッチです。

 

牧野先生とマキシモビッチの交流や須川長ノ助さんのことなど、

 

とても興味深く拝見しました。ありがとうございました。

 

僕はまだまだ植物に対しての愛が足らないなぁと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青の日記






あけましておめでとうございます。 

ぼくはきいです。

なにをしているのかというと、おねえちゃんがぱそこんがむずかしくなったとかいって、

あんたもすこしはやくにたちなさいっていうのですこしがんばりましたけれど、

ぼくにはむずかしくて。。













「おねえちゃんぼくにはむりだよ。。」

「・・・ぅぅ〜ん・・・わたしが無理なんだからきいには無理なんだけどね。

少しは文字が打てたんだったら、まあよくやったほうよ・・・」













「むむ〜。まったくワードプレスのバージョンアップのせいで散々だわ。。

家主がわたしの確認を取らないで勝手に更新するからいけないのよっ。」













「さてっと、いつまでもグダグダしていたってらちがあかないわね。。

よいしょっと。」













「・・・一がつ一にち。そうちょうおきてはしってごはんたべておひるねしてごはんたべて

おひるねしてごはんたべてとんとんしてもらってごはんたべておしごとのじゃまをしてごは

んたべてねました・・・・・・・・・・きい」

「あんた食べてばっかりじゃない、っていうか、

ありのまますぎるのよ。わたしのはそういう日記じゃないんだから。」

「おねえちゃんごめんね。。」

「・・・いいのよ、頑張ったからわたしのおかず分けてあげるわ。」













そういうわけで、きいが頑張ったんでわたしもなんとかやってみます。

あとは家主に任せてなんとかアップしてもらいますけど、

遅れてしまったらごめんなさいね。




皆さま遅ればせながら、家主ともども本年もどうぞよろしくお願いいたします。

皆さまにとって本年も、

神さまから慈愛に満ちて実りの多い一年になりますように、

きいともども願っています。

青でした。










白馬岳

 




 













 

 






























































 



























2018年の夏は北アルプスの白馬岳に登りました。

山紫陽花に迎えられた林道では、四葉のクローバーを探しながら歩き、

衣笠草をはじめとする希少な植物を観察しながら沢を遡上して、

長い長い大雪渓ではアイゼンを効かせながら雪の中を登り、

お花畑では深山蒲公英、兎菊、車百合、金梅草、高嶺撫子、岩桔梗など、

百花繚乱の高山植物たちに感動してスケッチに時間をかけ過ぎてしまい、

日が暮れ始めた頃に稜線に辿り着きました。

ちょうどその日は白馬山荘でコンサートが開催されていて、

食事をしながら音楽とともにサンセットを迎え、贅沢な時間を過ごしました。

宴が終わる頃には夜空に上弦の月が輝き、

照らされた山々がとても綺麗でした。

夜明け前はいつもよりもずっとあたたかく風も穏やかで、

うすらいでゆく星々をゆっくりと眺めていました。

明るくなってから動き出したせいでご来光は拝めませんでしたが、

赤く染まる剣岳と、霞に浮かび上がる信州の山々を眺めながら山頂に立ちました。

下山は北側の稜線に向かい、小蓮華山から白馬大池を経由して栂池に下りました。

稜線では駒草や高嶺薄雪草、深山東菊などの高山植物がたくさん咲いていました。

大池周辺には岩銀杏、菖蒲、小梅蕙草に山母子、御前橘、

栂池に下るまでもたくさんの植物たちを見ることができました。

2018年の白馬岳は、忘れられない山旅になりました。

この山旅で出会った植物たちは100種あまり。

制作するのが楽しみです。










 

12月のatelier gallery

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

香川県は高松市屋島の+106さんにて開催されました「季のフォルム」、

 

無事会期を終えました。

 

ご来場下さいました皆さま、どうもありがとうございました。

 

 

 

フレームの作品は画像では立体には見えませんので、気に留めない人が大勢なのですが、

 

+106さんのご尽力により、この機会に実物を見ようと思った人が多く、

 

香川県、そして隣県からもご来場いただきました。

 

どうもありがとうございました。

 

作品をたくさん制作できず、展覧会の場所も限られるため、

 

実物を見ていただくことは大変難しいのですが、

 

今回は来ていただいて本当にありがとうございます。

 

+106さんと皆さまとこれからも長くお付き合いさせていただければ有り難いです。

 

どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今年は7、8月はアートワークのお仕事、

 

10月、11月は僕と高里の展覧会が続いたことで、

 

お休みを多くいただいていたatelier galleryですが、

 

今月12月は今週末の8日(土)から10日(月)と、

 

翌週15日(土)から17日(月)の6日間のオープンとなります。

 

来年の分の作品を数点、切出しが終わっていたものを急いで組んで仕上げをしています。

 

後で色入れ等の手直しが必要なものが出てくるかとは思いますが、

 

間に合わせたいなと思っています。

 

シダ植物、ラン、スミレ、ナデシコ、ミスミソウあたりになるかと思います。

 

高里の絵画、中村の山びこも展示いたします。

 

盛りだくさんの内容となりますので、1階も間仕切り壁を立てて作品を展示いたします。

 

 

 

 

 

師走の大変お忙しい時期だと思いますが、

 

お時間ございましたら是非ご高覧下さいませ。

 

 

 

 

 

 

 

季のフォルム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

香川県は高松市屋島の+106さんにて開催中の個展「季のフォルム」、

 

会期は後半となりました。

 

在廊しました初日には+106さんのご尽力により、

 

たくさんの方にご来場下さいました。

 

どうもありがとうございました。

 

自分たちが関わった空間で作品展が出来るということは、

 

幸せなことです。しみじみそう思います。

 

作家だけでやって行こうかと迷った時期もありましたが、

 

軸を変えないで本当に良かったと思います。

 

どうもありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

「季(とき)のフォルム」

 

会期:2018年11月23日(金祝)〜12月2日(日) 11:00〜18:00 会期中無休

 

会場:+106 香川県高松市屋島西町2453-20 RENOWA YASHIMA 106

 

 

www.plus106.net

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初日の朝は屋島に登り、屋島神社と屋島寺に立ち寄りました。

 

瀬戸内と五剣山の眺望が素晴らしかったです。

 

山と渓谷社の分県登山ガイド「香川県の山」の最初のページに記載されている屋島は、

 

風光明媚と謳われているだけあって流石でした。

 

また、屋島神社の入り口にあるうどん屋さんで肉うどんを食べました。

 

生の生姜を自分ですり下ろして入れました。

 

とても美味しかったです。ありがとうございました。

 

会期は残すところ4日間となります。

 

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

季のフォルム

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

来週末の11月23日の祝日の金曜日から、

 

香川県は高松市屋島に昨年オープンされました+106さんで、

 

「季のフォルム」と題しまして、金属植物作品を出展します。

 

8年ぶりに蝶の作品も制作しました。

 

ハイエースにスチールサッシや棚やら何やら目一杯詰め込んで、

 

香川へ向かったのはまだまだ最近のことのように思います。

 

オーナーさんは4年ほど毎年atelier galleryにご来場くださり、

 

夢が現実になっていく過程を共有させていただきました。

 

自分たちで作ったお店で作品展を行なえるのは感慨深いものがあります。

 

お近くにお越しの際には、是非この機会にお立ち寄りくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「季(とき)のフォルム」

 

会期:2018年11月23日(金祝)〜12月2日(日) 11:00〜18:00 会期中無休

 

会場:+106 香川県高松市屋島西町2453-20 RENOWA YASHIMA 106

 

在廊日:11月23日(金祝)

 

作品は21点出展する予定です。

 

www.plus106.net

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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