
カタクリを作りました。
春の訪れを告げるスプリングエフェメラル、春の妖精のひとつです。
芽が出てから開花までに9年ほどを要する球根植物になります。
里山や山地の林内に自生していますが、
ブナやナラなど大規模な植樹がされていない自然林になります。
関東では花の百名山で紹介されている奥多摩の御前山やみかも山が有名です。
一般的にユリ科は花弁が6枚とされていますが、
このカタクリに関してはイレギュラーを多く見かけます。
7枚が一番多く、13枚もありました。
これは基本標本のとおり6枚花になります。

片栗
Erythronium japonicum Decne.
ユリ科カタクリ属
観察地:御前山、谷川岳、八ヶ岳他
size A4L: h399 w202 t44 /2.2kg

カテゴリー:未分類
投稿日:2024年12月29日 15:41



こんにちは。
12月のatelier galleryは無事会期を終えました。
お来場下さいました皆さまどうもありがとうございました。
年の瀬のオープンとなりましたが、
お忙しいところ久地までありがとうございました。
来年1月もオープンの予定で準備をしております。
第三週か第四週のいずれかになると思います。
年明けにお伝えします。
2024年は愛媛、恵比寿、丸の内の3ヶ所での展示となりました。
どちらも初めての場所でした。
2025年は八王子の友人の家具屋さんのところと、
香川の+106さん、そしてatelier galleryの自然礼賛となります。
2026年は愛媛、名古屋、長崎での展示を予定しております。
地方での展示で予定が埋まっている状況です。
しばらくはateliergallery のオープンが中心となりまして、
地方での3人展ないし2人展になるかと思います。
八王子は都内で地方ではないよと、
友人からツッコミが入りそうですが。。
カテゴリー:未分類
投稿日:2024年12月22日 20:32

こんにちは。
12月を迎えました。
久方ぶりにatelier galleryをオープンします。
18(水)〜21(土)になります。
13:00〜17:00のオープンです。
2019年までは年に7回はオープンしていたatelier galleryですが、
コロナの影響で2020はゼロ、2021は自然礼賛のみ、
2022に少し持ち直して4回、しかし2023は2回、
そして2024はここまで1回となっております。
2025はなんとか2019に近いオープンを目指したいと思っております。

さて、今月のオープンでは、僕はすべて先週完成した新作になります。
画像のようにフレーム作品13点、立体1点です。
先日アートワークで納品した案件で追加の依頼があり、
フレームは一部入れ替わるかもしれません。
高里は森岡書店さんでのstrange&beautifulの作品、
中村は新作を含む山びこ作品の展示になります。
あっという間に年の瀬となり、気温も低くなってきました。
暖かくしてお過ごしください。
カテゴリー:atelier gallery
投稿日:2024年12月14日 10:11

釘の生えた男 size:h150
こんにちは。
and wanderさんの二人展は会期後半に入りました。
だいぶ落ち着いた感じになっているかと思います。
明後日から森岡書店さんにて高里の個展が始まります。
今回はart book「ビリビリッ」をメインに、
絵画作品5点、立体塑造作品7点の展示になります。
art book「ビリビリッ」に描かれていた得体の知れないものが、
立体に形を変えています。
もしかするとシュルレアリスム的な雰囲気も感じられるかもしれません。
立体塑造作品は7点とも非常に時間を掛けて制作された力作になっています。
お時間ございましたら是非お立ち寄り下さいませ。

and wanderさんの展示の告知、このblogでの告知は早くからしていましたが、
インスタグラムでの告知が会期開始から9日後だったことについて、
さすがに遅過ぎではないか、という指摘を受けました。。
申し訳ございませんでした。。
この辺りがスペソーの課題といいますか、
3人共通の不得手なところでございまして。。
来年はatelier galleryを優先で、
オープンする月を増やそうという計画になっていまして、
告知をまめに行う必要性もありますので、
なんとかしたいなと考えています。
special source atelierのインスタグラムがメインになってきますが、
個々でも今までよりなんとかしようという目標にはしています。
僕が面倒だなと思うのは、
作品以外に花の実物や山などの写真を一緒に添付することでして、
なかなか探すのが一苦労といいますか、
ピンぼけしてたりしてなかなかストレスのかかる作業なのですが、
作品だけでいいんじゃないですか、作品を見たいので、
実物とか風景とかはたまにでいいんですよ、という指摘がありますので、
作品メインでテキスト少なめでならば、
今までより楽にできるかなと思っています。
このblogが主体で、重要な告知はここが先になりますし、
1年続かない可能性が大きいですが。。

—-Strange&Beautiful—-
会期:2024年11月19日(tue)〜24日(sun)
*会期中無休
会場:森岡書店 東京都中央区銀座1-28-15 鈴木ビル1F
地下鉄有楽町線「新富町駅」徒歩3分
03-6810-0078
営業時間:13:00〜19:00
19日・24日在廊
吐露するように描き続けてきた紙の束が
ドクンドクンと小さく脈を打ち一冊の本が生まれました
わたしはそれに「ビリビリッ」と名を付けることにしました。
本の中に散らばるもの
ざらざらとしたもの
幼少期の記憶
すべては白い粘土のかたまりと一体になって
今度は奇妙なobjectがうまれました
一冊の本とobjectの展示です
ご高覧くださいませ
カテゴリー:exhibition
投稿日:2024年11月17日 17:01

高里が銀座の森岡書店さんで展示をします。
「一冊の本からインスパイアされる展覧会を行う」という書店として、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
今回は平面から飛び出して、初めて塑造の作品を作りました。
2023年に刊行しましたアートブック「ビリビリッ」からの
作品の変化もご覧いただけましたら幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。
—-Strange&Beautiful—-
会期:2024年11月19日(tue)〜24日(sun)
*会期中無休
会場:森岡書店 東京都中央区銀座1-28-15 鈴木ビル1F
地下鉄有楽町線「新富町駅」徒歩3分
03-6810-0078
営業時間:13:00〜19:00
19日・24日在廊
吐露するように描き続けてきた紙の束が
ドクンドクンと小さく脈を打ち一冊の本が生まれました
わたしはそれに「ビリビリッ」と名を付けることにしました。
本の中に散らばるもの
ざらざらとしたもの
幼少期の記憶
すべては白い粘土のかたまりと一体になって
今度は奇妙なobjectがうまれました
一冊の本とobjectの展示です
ご高覧くださいませ

and wanderさんの丸の内店での展示は会期中盤を迎えています。
この辺りはどうも海外の人たち、インバウンド系でしょうか、
大変多いようです。
会期は高里と全日被っておりまして24日(日)までとなります。
ともどもどうぞよろしくお願いします。
カテゴリー:exhibition
投稿日:2024年11月10日 10:41

こんにちは。
丸の内のand wanderさんでの展示が始まりました。
今展では作品はお持ち帰りが基本のようでして、
会期後の発送になると代引き手数料がプラスになるレギュレーションになります。
ショップですので、お支払後10日以内に商品が届かないといけない規定があるそうです。
ということですので、
会期後半には見ることができない作品が出てくる可能性があります。
ご了承ください。
今回の出展作品は下記になります。
ケエゾキスミレ sizeB5
ヤツガタケキンポウゲ sizeB5
ヒメコゴメグサ sizeB5
タカネコンギク sizeA4
センボンヤリ sizeA4
ベニバナイチヤクソウ sizeA4
イブキスミレ sizeA4
エゾムラサキ sizeA4
ワダソウ sizeA4
チングルマ sizeA4Y
クロマメノキ sizeA4Y
ニョイスミレ sizeA4S
ホウオウシャジン sizeA4S
ツバメオモト sizeA4L
トゲハチジョウシダ sizeA2


モリソン小林 中村大介
「silently」金属植物と山びこ展
会期:11.2 sat – 24 sun
会場:and wander丸の内店
千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル1F
open 11:00 – 20:00
会期中無休 最終日は18:00まで
最終日14:00~頃 中村在廊
※11.19 tue – 24 sunに高里の個展が、
銀座の森岡書店さんで開催されます。
同じエリアになりますので、併せてどうぞよろしくお願いします。
詳細は後日改めてお伝えします。
カテゴリー:exhibition
投稿日:2024年11月3日 13:58

こんにちは。
先日岩手県盛岡市内にmina perhonenさんのお店がオープンされました。
シャンデリアとハンガースタンドを手がけました。
設置の日の数日前に腰を痛めまして、
なんとか行く予定でしたが、
その日に限ってなぜか寒波に見舞われてしまい、
盛岡には大ちゃんひとりで行ってもらいました。。
ご心配をお掛けしました。。

盛岡は皆川さんと非常に縁が深い場所で、
随分と前からお店を作る計画があり、
場所を探していたそうです。
お店は古民家を改修して作られましたが、
敷地内にはもう一棟が建てられていて、
来春にはカフェやギャラリーなどがオープンするそうです。
オープン後には盛岡のクラフトフェアが開催されていまして、
大変な賑わいをみせていたようです。
ここもクラフト系のギャラリーになるそうですので、
僕らが展示でお邪魔する機会はなさそうですね。

今週末11月2日から始まるand wanderさんでの展示ですが、
腰痛の影響で長時間の移動が難しいこともあって、
大ちゃんのみの在店になります。
その代わりと言っては何ですが、
12月の三週目あたりにatelier galleryをオープンする予定です。
その際には全日在廊しておりますので、
質疑等お有りの方は、そちらへお越し下さいませ。
カテゴリー:未分類
投稿日:2024年10月27日 13:34

こんにちは。
夏はなかなか進まない感覚でしたが、
10月はあっという間に時間が過ぎて行くような気がします。
丸の内のレンガの道沿いの路面店、
and wanderさんでの展示が近づいてきました。
アウトドアブランドというカテゴリーになるのでしょうか。
登山という共通項を持つ場所での展示は初めてとなります。
お店のエントランスにギャラリースペースがあります。
毎回、山をテーマに創作されている作家さんの展示をされています。
ショップでの展示ですので、
ギャラリーのように少々入りづらいということはないかと思います。
どなたでも気軽にお立ち寄りできるかと思います。
コンテンポラリーのギャラリストから、
ショップ作家と揶揄されることがありましたが、
敷居が高そうなギャラリーはもちろんのこと、
特に初見の方などは、
なかなか行きづらいのではないかと思いますので、
僕にとっては、こういったショップでの展示というものは、
大変重要な位置づけになっています。
今年の春に愛媛の瀬戸内海の大三島で展示がありました。
その際に、お隣の島から老齢のご夫人が来られたそうです。
その方は長い間ご鑑賞されると深々とお辞儀をされて帰られましたが、
明くる日に再度ご来場されました。
片方の手には、家中を探して工面されたというお札が握りしめられていたそうです。
その作品の花をご覧になったことはなかったそうですが、
ご自分が野山を駆けていた幼少の頃の、
純粋で素朴な記憶が蘇ってくるように感じられたそうです。
作品をご覧になって感動される方々は、
皆さん同じような理由で琴線に触れるわけではないと思います。
金属で出来ていることであったり、
知人の紹介であったり、十人十色なのでしょう。
その中で素朴さというのは、
何といいますか、自分自身大変感動しました。
どうもありがとうございます。

Geum pentapetalum Makino
チングルマ
稚児車
バラ科ダイコンソウ属
本州中部以北から北海道に分布
高山の雪渓周辺に自生
観察地:大雪山、北アルプス、中央アルプス、鳥海山、他
夏の高山を彩る高山植物の代表的な種になります。
雪解けとともに芽を出し、
真っ白な花を咲かせます。
盛夏を迎えると花が落ち、
ヒゲのようにふさふさと痩果を揺らします。
穂高の涸沢も良いですが、
大雪山のスケール感は素晴らしいと思います。

モリソン小林 中村大介
「金属植物と山びこ」展
会期:11.2 sat – 24 sun
会場:and wander丸の内店
千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル1F
open 11:00 – 20:00
会期中無休 最終日は18:00まで
※11.19 tue – 24 sunに高里の個展が、
銀座の森岡書店さんで開催されます。
同じエリアになりますので、併せてどうぞよろしくお願いします。
詳細は後日改めてお伝えします。
カテゴリー:未分類
投稿日:2024年10月19日 22:31

こんにちは。
10月を迎えています。
夏の疲れが全然取れないなと思っていましたが、
まだ夏だからなのでしょうか。
諸々なかなか落ち着かない日々です。
来月11月2日からのand wander丸の内での二人展、
ようやく1点仕上がりました。
エゾムラサキというムラサキ科ワスレナグサ属の花です。
ワスレナグサではありません。
そっくりですが少々違います。
このムラサキ科の種は初めての制作となりました。
花の径が1cm満たないくらいで小さいというのと、
花の中央の黄色いところ、この微妙な盛り上がり、
これが難しくて全然できなかったのです。
芯をめくる方法はアールをかけられないので5角形になってしまいますし、
盛るには板が薄すぎるのと、花が小さ過ぎて溶けてしまいます。
さてどうしようかというところで、
十年近く放置していました。
老眼も激しくなってきましたし。。
来年の作品集のことを考えると、
どうしてもムラサキ科は何点か入れたいですから、
なんとか形にしたかったというところです。


蝦夷紫
エゾムラサキ
ムラサキ科ワスレナグサ属
北海道から本州中部の深山に分布
観察地:尾瀬ケ原
sizeA4: h282 w201 t44 / 1.7kg
and wander 丸の内 出展作品
ムラサキ科はこの他に6種ほど見てきていますが、
このエゾムラサキが一番青かったような印象があります。
どれも花が小さいのですが、青の印象は鮮烈で、
その姿は脳裏に焼き付いてしまいます。
青は少々ずるいなと思いますが、
野生で目にする機会が非常に少ない色ですので、
いつまでも咲いていて欲しいと思います。
カテゴリー:未分類,金属の植物
投稿日:2024年10月3日 21:35

こんにちは。
9月中旬となりました。
この時期にしか咲かない花といえば、
地元の神奈川県では、サガミジョウロウホトトギス一択ではないでしょうか。
普通に登山をしていたら絶対に通りすぎてしまう場所に自生しています。

それにしても美しいです。
艶のある黄色の花びら、末広がりに伸びる葉、
岩壁から垂れ下がる風情。
ホトトギスというと花の内側の模様が独特ですので、
好みが分かれるかと思いますが、
この種は花が開かずに釣鐘状になっているため、
外からは模様が見えません。
上臈という名の通り、気品漂う高貴な印象を受けます。
素晴らしいです。

丹沢のヤビツ峠から、
ヤマケイアルペンガイドの工程で3時間くらい登ったところになります。
結構な崖で足場の幅が15cmくらいしかないところですので、
滑落に十分に注意する必要があります。
以前はもっと下の方にたくさん自生していたのですが、
鹿が食べてしまうんですね。
現在は鹿たちの届かないところにひっそりと咲いています。
本当にだいぶ少なくなってしまいました。

相模上臈杜鵑草
サガミジョウロウホトトギス
Tricyrtis isiiana Ohwi
ユリ科ホトトギス属
絶滅危惧IB類 EN
size A3L :W282 H587 T44 / 4.0kg
神奈川県丹沢山塊のごく一部の湿った岩場に自生します。
自生地は非常に少なく、環境省のレッドデータでも絶滅危惧IB類に指定され、
近い将来に絶滅する可能性が非常に高い種になっています。
神奈川県では数少ない大変貴重な固有種のひとつです。
葉の先端から花を二つから四つ、
3枚目か4枚目の葉から一つ二つ花がつく株が多いように見受けられます。
葉の途中から分岐して出た葉の先端に花がついていた珍しい株もありました。
山梨県の毛無山に自生するスルガジョウロウホトトギスがありますが、
僕には区別がつかないです。同じ種にしか見えません。
外の花弁の先端にあるトゲが、
サガミの方が黄色で短く先端が丸く、
スルガの方が緑でやや長くて尖っている?のかなと思いましたが、
個体差によるものだとも思いますので、
実際のところよく分かりません。
元々同じ種で丹沢から富士山周辺に自生地があったのが、
噴火によって分離されたのではないかと考えています。
カテゴリー:金属の植物
投稿日:2024年9月20日 21:26