春雪ノ下

ハルユキノシタ

Saxifraga nipponica Makino

ユキノシタ科ユキノシタ属

日本固有種

観察地:丹沢

 

関東から近畿地方までの山地の岩上などに自生する種です。

低地でも見られるユキノシタのように、

葉っぱに赤みが見られないのが特徴です。

湿った岩場に良く見られます。

花期は4月くらいから5月の連休明けくらいまでかと思われます。

地元の神奈川県に連なる丹沢山地は、

標高こそ1600MくらいがMAXですが、

なかなか侮れないほどに希少な植物が豊富な山域です。

メジャーな登山道では見られなかった植生が、

ほんの少し外れた沢筋の登山道などに多々あり、

ホトトギスやラン、サバノオなどの絶滅危惧種も多く、

新しいルートを行けば行くほど面白い山域です。

ハルユキノシタは綺麗な緑色から、

小さな真っ白な花をいくつも咲かせてくれます。

4月の陽が長く感じられるようになる頃の夕暮れに、

ひと際清楚な立ち姿で迎えてくれたのを思い出します。

 

size A4L: h400 w282 t44 /2.7kg

自然礼賛2023「枯葉枯色」