甲斐宝香
カイタカラコウ
Ligularia kaialpina Kitam.
キク科メタカラコウ属
日本固有種
観察地:南アルプス鳳凰山
本州中部、東北南部の亜高山から高山帯まで、
結構幅広い標高で見られます。
おもに針葉樹林帯の湿地に自生していると思います。
南アルプスの鳳凰山は夜叉神峠からと、
青木鉱泉からドンドコ沢を登る2つのルートがあります。
この花は沢沿いで滝がいくつかある後者のルートで見られます。
南アルプスは大型のシダ植物が多数群生していまして、
このカイタカラコウもそのシダの群生の中に花を咲かせていました。
名前に宝香とありますので、いい香りがするのかなと思いますが、
雨上がり以外では芳香を感じられないかもしれません。
限定された瞬間でしか香らないからこその、
宝香なのかもしれませんね。
この作品が今回一番最後に制作されたものになります。
size A3: h400 w282 t44 /2.7kg
自然礼賛2023「枯葉枯色」