三ッ葉ノ梅花黄蓮

ミツバノバイカオウレン

Coptis trifoliolata Makino

日本固有種

観察地:北アルプス燕岳

 

バイカオウレンはオランダの植物学者miquelが命名した種で、

牧野富太郎博士が命名した種は、

この高山型のミツバノバイカオウレンになります。

おもに日本海側に分布しているようですが、

南アルプスでも見たことがあります。

燕岳は登りはじめからぐんぐん標高を上げていく、

北アルプスでも有名な急な登りが続く山です。

この花はその登りはじめの樹林帯の日陰地で見られます。

前半から息があがる傾斜となりますが、

そんなに長くは続きませんので、

比較的辛くなく山頂まで辿り着けます。

山頂には綺麗な燕山荘があり、

ビーフシチューやケーキセットが最高です。

眺望も素晴らしく、ライチョウにも会えて、

人気があるのが分かります。

反面登山口周辺の樹林帯以外は、

稜線まで植生に乏しい印象があります。

人気の山域の故、登山道周辺には、

植物が自生できる環境がなくなってしまっているようです。

 

size A4: h282 w201 t44 /1.7kg

自然礼賛2023「枯葉枯色」