赤石竜胆

アカイシリンドウ

Gentianopsis yabei Ma var.akaisiensis Yamazaki

絶滅危惧種IB類EN

日本固有種

観察地:南アルプス悪沢岳

 

南アルプスの高山帯の岩礫地に自生する種です。

北岳が最も多く自生していると思いますが、

この花の名前の赤石岳で見たいと思って、

南アルプス深部の登山口、椹島に向かいました。

お目当てのアカイシリンドウは肝心の赤石岳近辺では見ることができず、

二日目の悪沢岳のお花畑の端っこでの観察となりました。

8月のお盆を過ぎた頃は、ほとんど花が終わっていて緑一色の季節ですが、

この時期だからこそお目にかかれる超希少種に出合える良い季節です。

広河原から北岳へ向かう表の南アルプスは人気がありますが、

椹島を起点とした南アルプスの南部の山深い山域では、

アクセスが非常に不便なため、大変静かな山旅が堪能できます。

アカイシリンドウが咲く悪沢岳の稜線は素晴らしく、

感動に次ぐ感動の連続ではありますが、

標高3100Mの稜線で4、500Mのアップダウンを延々と繰り返し、

太ももふくらはぎがパンクしたあげく、

下り2000Mで膝もボロボロとなり見るも無惨な姿となりましたので、

体力があるうちに登っておくことをお薦めします。

 

size A4: h282 w201 t44 /1.7kg

自然礼賛2023「枯葉枯色」