雌阿寒金梅
メアカンキンバイ
Potentilla miyabei Makino
バラ科タテヤマキンバイ属
絶滅危惧種II類VU
日本固有種
観察地:大雪山
北海道にのみ分布している高山植物です。
牧野博士が1902年に命名した種になります。
雌阿寒岳で採集されたものが基本標本のため、
この名が付けられました。
高山の陽当たりの良い砂礫に自生します。
非常に小さいですが、草ではなく木になります。
3〜5mmの直径の根を張り巡らし、
10cmに満たない茎を伸ばし花を咲かせます。
その細い根茎には細かい年輪が刻まれていて、
30年以上の年月を重ねて生き続ける種も多いです。
この種のような高山に棲むバラ科の矮小低木は、
華奢な花姿からは想像がつかない根っこの逞しさが感じられますが、
風雪には耐えられても、暑さには耐えられないため、
昨今急速にその数を減らしています。
size A4: h282 w201 t44 /1.7kg
自然礼賛2023「枯葉枯色」