蝦夷紫
こんにちは。
10月を迎えています。
夏の疲れが全然取れないなと思っていましたが、
まだ夏だからなのでしょうか。
諸々なかなか落ち着かない日々です。
来月11月2日からのand wander丸の内での二人展、
ようやく1点仕上がりました。
エゾムラサキというムラサキ科ワスレナグサ属の花です。
ワスレナグサではありません。
そっくりですが少々違います。
このムラサキ科の種は初めての制作となりました。
花の径が1cm満たないくらいで小さいというのと、
花の中央の黄色いところ、この微妙な盛り上がり、
これが難しくて全然できなかったのです。
芯をめくる方法はアールをかけられないので5角形になってしまいますし、
盛るには板が薄すぎるのと、花が小さ過ぎて溶けてしまいます。
さてどうしようかというところで、
十年近く放置していました。
老眼も激しくなってきましたし。。
来年の作品集のことを考えると、
どうしてもムラサキ科は何点か入れたいですから、
なんとか形にしたかったというところです。
蝦夷紫
エゾムラサキ
ムラサキ科ワスレナグサ属
北海道から本州中部の深山に分布
観察地:尾瀬ケ原
sizeA4: h282 w201 t44 / 1.7kg
and wander 丸の内 出展作品
ムラサキ科はこの他に6種ほど見てきていますが、
このエゾムラサキが一番青かったような印象があります。
どれも花が小さいのですが、青の印象は鮮烈で、
その姿は脳裏に焼き付いてしまいます。
青は少々ずるいなと思いますが、
野生で目にする機会が非常に少ない色ですので、
いつまでも咲いていて欲しいと思います。