クリスマスローズ
atelier galleryのバルコニーでは、
クリスマスローズが咲き始めました。
これから5月くらいまで楽しませてくれます。
本来クリスマスローズという名まえは、
白花で原種のhelleborus nigerだけをさしますが、
15種の原種をはじめとしてその交配種など実に多くの種が、
クリスマスローズと冠して親しまれています。
この花はatrorubensという種で、原種のひとつです。
ヨーロッパのユーゴスラビアなどに自生しています。
咲き始めは臙脂色をしていますが、
暖かくなるにつれ色素をなくし薄緑色になり朽ちていきます。
真冬は葉も朽ちていきます。
最初の開花までに数年を要する難しい花ですが、
その分、野生種ならではの魅力を感じられる花です。
環境によっては青紫がかった色になるものもありますので、
また制作してみたくなる種です。
この花は見栄えが良いですね。
花の大きさといい開き方、そしてうつむいた姿。
葉も鋸歯が鋭く、ランダムに裂葉があったりしてアシンメトリーで、
なんといっても花の襟のように見えるその様が良いです。
いつか原種の自生地に足を運びたいと、
思いを馳せています。
Helleborus atrorubens Waldst et Kit.
「寂び 像刻花」2015
frame of metal plants : w285h400t44