「光の祈り」
明日の13日(土)から開催させていただく12月のatelier galleryは、
「光の祈り」と題しまして、彫刻作品を主体とした展覧会になります。
今年は年明けからANDAZ TOKYOさんのアートワークにはじまって、
夏のhaseさんでのスペソー展、atelier galleryでの高里との「design of alpine」、
そして現在京都のGALLARDAGALANTEさんで開催させていただいている「金属の像刻花」と、
かなりたくさんの植物作品を制作しました。
この頃になってわずかですが、金属の植物作品が認知されつつあるのかなと思えるようになった一年でした。
今回の個展は、その反動というわけではありませんが、
植物作品が生まれる以前のような、彫刻の展覧会を開催したいと考えていました。
そんな中、京都での個展のお話しをいただき、
作品は植物を主体にというご要望もあって、
今回のatelier galleryでの個展は京都と被らないように、彫刻でいこうということになりました。
僕の場合の彫像といえば精霊ですが、
コツコツと彫りためていた制作途中の作品の多くが聖人でしたので、
精霊よりも人に近い像の作品が大半を占めました。
なぜ聖人かというと、6年前の展覧会で制作していまして、
だいぶしばらくぶりになってしまいましたが、好きなモティーフなんです。
寛容さと尊厳を持ち、浄化と赦しを与えてくれるような像を彫れたらと思いながら制作しました。
St. Francesca / The inner red
聖フランチェスカの背景は、高里の描いた抽象画「内なる赤」です。
金属の植物作品を制作するのと同じ工程、技法を用いて描いています。
生命は赤いものによって保たれているというコンセプトです。
血であったり、心臓であったり、情熱などの感情であったり、
絶え間なく流れる内なるものを表現しています。
もうひとつの画像はオリーブになります。
今回は金属の植物作品は7つほどになりましたが、
聖なる植物とされているものを制作しています。
2014年も残すところあと少しとなりました。
毎年のことながら、一日もゆっくりできないようなお忙しい日が続いていると思いますが、
今回もどんな方々にお会いできるのか、どんな反応をいただけるのか 大変楽しみです。
皆さまのお越しを心よりお待ちいたしております。
モリソン小林個展
「光の祈り」
会期:2014年12月13日(土)〜15日(月)、20日(土)〜23日(火)
11:00 〜 19:00
会場:special source atelier gallery