mabsau
横浜は阪東橋駅前、首都高阪東橋入口の向かいに味のある古いマンションがあります。
その2階にひっそりと佇む古道具のお店「mabsau」を訪ねました。
たくさん生産され、たくさん消費されていくものもあれば、限られるものもあります。
そんな中、きっとだれかが大切にしていたであろうものたちは、
スクラップにはされず、手から手へと時にその姿を変えながら今も存在しています。
古道具のお店は、そんなものたちが集う場所のひとつです。
ひとくちに古道具のお店といっても、一昔前に比べればとても身近になりました。
もともと個人の世界観を体現する個々の集まりの場ですから、
緊張しながらお店に入らなくて良くなった、というだけのことなのかもしれませんし、
そこにあるものたちのストーリーが、まことしやかに付随されたライナーノーツをもたず、
店主の楽しみやゆとりといった寛容さの方が、
そのものたちに味わいをもたらすようになったからなのかもしれません。
画面上で簡単に見られるようになった、たくさんの情報やものたち。
ぱっと見て簡易的に『「した」ことになった』ことに慣れてしまっていたりする場所で、
そこに本当に大切な個々のつながりが存在するのかというと、とても微妙ですね。
実際に見て、触って感じられる体験の共有とは異質なものだと思います。
大切にされて長くつながっていくものは、
mabsauのような古道具のお店にあるもののように、
手にしてみてはじめて、そのストーリーが自由に広がって、
つながりが生まれてくるものなんじゃないかと、
mabsauのほの暗い玄関口で感じました。
mabsau
https://www.facebook.com/pages/mabsau/134861513375866
土曜日オープンのお店です。
その他の曜日は事前にご連絡を入れておけばご覧頂けると思います。