11月のatelier gallery 『special source x manuteria* 球体間接人形』
現在、GASA*concept room 3+Re²の移転工事を行っています。
2011年の8月にオープンして以来、たくさんの方にご来店いただいた、
僕らにとってもかけがえのない思い入れの深い空間です。
この度は皆さまのおかげをもちまして、concept roomとしての実験的な役割を、
充分に果たすことが出来ました。
あの空間は、皆さんの記憶の断片にその姿を留めておいていただいて、
3+Re²は、次のステージへと歩を進めている状況です。
3+Re²は、GASA*のルーツであるone-offもののmanuteria*、
そしてメンズラインをフューチャーしたNATIVE VILLAGEの前身Que?をメインにしたお店でした。
デザイナーとはだいぶ長い付き合いになりますが、
常々「他の誰かと同じものを作ることだけはしたくない」と言っていました。
思えば僕は作家として活動するようになって、オリジナルというものの大切さ、
ストイックさ、尊さ、そして自分を認めてくれて立ち向かう準備をさせてくれるのは、
まず自分自身だということを教えられました。
GASA*は少し前にその領域に立っていたんですね。
5年程前に、僕が彫像をうまく彫ることが出来ずに途方に暮れていたとき、
立体造形の基本に立ち返るべくクレイでの造形に活路を見出し、
数あるクレイ造形の中から「球体間接人形」を制作しました。
完成した人形たちは、あくまでも個人的なエクササイズの延長、
もしくは偏った趣向が産み落としたものでしかありませんでしたが、
GASA*のデザイナーが、manuteria*として、
自身の大切なストックから導き出した一点物としての、
「洋服」が着せられたことによって、
たったひとつしかない、完全なオリジナルの『作品』になりました。
マニアックすぎる、植物と合わないと揶揄されたこともありましたが、
売りものではないということもありますが、
この『作品』は商品や製品ではない、純粋なかたちとしてあり続けてくれます。
そういうわけで11月のatelier galleryは、
新しい3+Re²の生まれる前祝いといえるかどうかわかりませんが、
special source x manuteria*の唯一のコラボレーション、
4体の球体間接人形を展示いたします。
11月9(土)10(日)11(月)の3日間のオープンとなります。
球体間接人形以外にも、初期の作品のアーカイブといたしまして、
バレリーナの彫像や球根草花の立体植物、
そして残り僅かとなりました『fragments』作品も展示いたします。
11月も皆さんのお越しを、アリスたちともどもお待ちいたしております。