atelier gallery workshop #1『かけら』

 

 

 

 

 

 

 

10月のatelier galleryの中日13(日)に行うworkshop。

 

 

 

先日スペソーメンバーのひな形をご紹介しましたが、

 

「感性重視のソフト的なウエイトが大きくて、以外とハードルが高い」

 

との声が届いておりますが、決してそんなことはございません。

 

ワークショップでは、皆さんが難しく感じられないように、

 

随時ヘルプいたしますのでご安心を。。

 

 

 

さて、募集もいただきはじめまして、

 

「額縁の仕上げなどのひな形はありませんか」

 

というお問い合わせがございましたので、

 

いくつかサンプルを制作してみました。

 

 

 

今回使用するのはツガ材になります。

 

学名はTsuga sieboldii、漢字で栂と書きます。

 

その名の通りシーボルトが日本で名付けた学名ですが、

 

現在日本で多く使われているのは、北米産のベイツガになります。

 

木目がまっすぐでクセがなく加工もし易い材料です。

 

杉材よりも和テイストを醸し出していないというのも、

 

エイジングや着色などを施す額縁には、使い易い材といえます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず必要に応じて下地調整をします。写真の右は素地のものです。

 

隣は素地をブラッシングして木目を浮き出させたものです。

 

その隣はエイジング水を1回塗布したものです。ちなみに左は3回です。

 

木が日焼けしたかんじになります。

 

キズをつけたりして経年の使用感をより出すこともできますが、

 

作品より存在感が出ないように、やり過ぎないことが肝心です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1番ポピュラーなWAXで仕上げたものです。

 

右は素地のままOLD PINEのWAXで仕上げたものです。

 

その隣はエイジングの後に同じWAXで仕上げたものです。

 

そのまた隣はエイジング後にWAXで仕上げたものを、さらにエイジング水を塗布したものです。

 

WAXの光沢が落ち着くのと色味や木目の変化がありますが、かなりの手間です。

 

 

ちなみに左のものは、素地のままOLD PINEのWAXを塗った後に、

 

JACOBEANという焦げ茶のWAXを塗ったものです。

 

素地でも一番右のものよりは雰囲気があります。

 

WAXは基本油膜を張るので、塗り重ねることは難しいのですが、

 

薄い色には味付けすることはできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ茶系の仕上がりでもWAXとは違い、塗り重ねられるステインやニスというものがあります。

 

写真はスペソーでよく使う色味です。

 

塗り重ねられるといっても、濃い色は薄くできません。

 

水や溶剤で薄めて色合いを加減します。

 

1番左のものは、僕の作品の額縁の仕上げに使ったことがあるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラッキング仕上げのものです。

 

どちらもWAX後にクラッキングメディウムを塗布してから、水性塗料をのせています。

 

後でクラックが所々剥がれたように見せるには、WAX下地の方がやり易い手法です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは上のものに、それぞれもう1回色をのせたものです。

 

クラッキングはあってもいいけれど、目立ち過ぎるのを避けたい場合の仕上げです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これだけサンプルを提示しておいて言うのもなんですが、

 

普通に白を塗るのもいいと思います。右がミルクペイントの白を塗ったものです。

 

左は西欧のアンティークなどによく見られる白です。いろいろ何かをやるとこうなります。

 

 

 

 

 

おおよそこんなところです。

 

難易度が高そうなものでも額縁サイズなので、どれもそんなに手間はかかりません。

 

端材を用意しておきますので、上記の仕上げ以外の色などもいくつか試してみて下さい。

 

額縁オプションをされない方は、うまくいけば時間ができると思いますので、

 

いろいろ試しに塗っていただいて、ご自分のお気に入りサンプルなどを制作してみて下さい。

 

 

 

ちなみに奥ちゃんの「かけら」の額は、エイジング+OLD PINEで仕上げられています。

 

中の「かけら」によく合っていると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

atelier galleryを始めてもうじき1年が経過しようとしています。

 

作家さん、ギャラリーさんを招いての展示会や、

 

今回のワークショップなどのいくつかの貴重な経験を通して、

 

その上で自分たちの進むべき方向性を見極めようと考えています。

 

 

 

今回のワークショップでは皆さんのお力をお借りして、

 

共有することの大切さを学ばせていただこうと考えています。

 

 

 

募集の締め切りは初めてなので特に設けていませんでしたが、

 

定員になり次第締め切りとさせていただきます。

 

どうぞ宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

募集要項などの詳細はこちらをご覧ください。

 

http://specialsource.jp/myblog/2013/09/18/atelier-gallery-workshop-1『かけら』/

 

 

 

 

 

 

 

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