うつわ[hase:ハーゼ]
先月12日の土曜日、名古屋は名駅に、うつわときどきアートのギャラリーショップ、
うつわ[hase:ハーゼ]さんがオープンしました。
オーナーさんはうつわの作家さんを中心に、日本全国はもちろんのこと、ドイツやイギリス、
フランスといった海外へも脚を延ばし、たくさんの個展を見にいくことが、ライフワークと言う方です。
「それほどまでに詳しく、好きであるのなら、ご自分でお店を構えてみたらどうですか?」
数年前に、とあるギャラリーの方にそう言われるのも、自然なことだったのかもしれません。
そんなオーナーさんが僕の精霊の彫像を購入されたのがきっかけで、お店づくりを依頼してきてくれました。
限られた時間と予算、そして遠方という条件下でのお店づくりでしたが、たくさんの縁に恵まれて、
納めることができました。
お店づくりの観点からだといいのですが、作家としてから見ると、
僕は一般的なギャラリーのような空間が好きではありません。
すべて白い壁面、白く染色された床材、白く塗りつぶされた木の台にまぶしいスポットライト。。。
個性的で独創的な作品が、そういった空間に置かれていくことで成長していくとは、とても思えないからです。
作品や作家を選ぶような空間が理想です。
全部が白い空間はたくさんあるわけですから、作家が違ったアプローチをしたり、
見る側も、一癖あるものが置かれている空間も見てみたいと思うはずです。
そんな美意識がオーナーさんとも近かったことで、少々癖のある、凛とした空間が出来ました。
僕はうつわやアートの世界についてほとんど知らないものですから、たくさんの人やお店の名前を聞いても、
チンプンカンプンです。饒舌なオーナーさんとお話をしていると、わからないことだらけでした。
唯一、友人の増満さん、チクニさん、antosの話をされた時だけは、ついていくことができました。。。
オーナーさんに限らず、作家さんたちも、こういった世界でやっていくためには、たくさんの人やお店、
ギャラリーといったところと、知り合いになっていかなければいけないんだろうなと思いました。
そんな交友に努めながら、自分の時間を確保して作品を制作している作家さんたちを、改めて尊敬します。
ふしぎな縁がいろいろとありまして、
個展開催期間以外の常設展期間では、
憧れの前川さんの彫像と僕の精霊の彫像が、
一緒に展示される機会もありそうです。
5年前の青山で初めて見させていただきましたが、
前川さんの作品は本当に素晴しいです。
言葉になりません。
この、うつわ[hase:ハーゼ]さんには、
今後展開していく予定の什器が数点置かれています。
一点物ですので、比較サンプルとして興味のある方は、
お店にてご覧になってみて下さい。
仕様とおよその価格などは、facebookページにて、
随時アップしていく予定です。
うつわ[hase:ハーゼ]さんの初めの展示会は、
益子の作家さんで二階堂明弘さんという方の個展が、
5月19日の土曜日まで開催されていました。
今回は入れ違いでお会い出来ませんでした。
今月6月23日からは、韓国出身でドイツエッセンの
マルガレーテンヘーエ陶器工房のディレクターを務める
李英才(リ・ヨンゼ)さんの個展が行われます。
個展の模様は、うつわ[hase:ハーゼ]さんのHP
またはfacebookページにて更新される予定です。
最後に、うつわ[hase:ハーゼ]さん、いろいろどうもありがとうございました。
オーナーさんのふしぎな人柄とこの空間が、たくさんの作家さんと素晴しい作品たちとを、
紡いでいってくれることを願っています。
新幹線の名古屋駅より徒歩10分圏内です。
皆さんもお近くにお越しの際は、是非お立ち寄り下さい。
うつわ[hase:ハーゼ]HP:http://www.utsuwahase.jp/
うつわ[hase:ハーゼ]facebookページ:http://www.facebook.com/utsuwahas