ユキノシタ
5月の中頃、shawn&meguさんのブログで見かけたユキノシタの写真です。
僕は彼のブログをほぼ毎日見ていますが、この写真だけは何度も見直していました。
毎日見直してるうちに、きりがないからと思って、制作することにしました。
自生しているユキノシタは、写真で見るよりもずっと生命力があって、
たくましいのですが、僕は彼のユキノシタに魅了されて作るので、
あくまでも写真をメインに見て制作していきました。
5mmの鉄の棒を細く細く、ひたすらフェザータッチで削り出していくと、
出来上がった茎の姿は、沖縄の海の中の枝珊瑚のようにも見えました。
花は、茎の印象を損なわないように、そっと添えてあるようにつけました。
今回のケミカル展が5月に決まってから、通常業務の合間を縫って、少しずつ制作していました。
限られた時間でしたが、焦らずにコツコツとやってきました。
なんだかその歩調が花たちと、うまくかみ合ったのかはわかりませんが、
6ケ月かかってようやく出来上がったこのユキノシタは、
写真の花がそのまま枯れて、半年経ったような姿になりました。
ユキノシタ
学名: saxifraga stolonifera
ユキノシタ科ユキノシタ属の半常緑多年草
本州、四国、九州の広い範囲でみられます。
深い山や森の中というよりは、人里に咲く花です。
華奢な立ち姿は、珊瑚のリュウキュウイソバナのようです。