球体関節人形 No.3 Rachael
レイチェルという名前は以前書いたように、「ブレードランナー」に出てくるレプリカントの名前です。
名前的にはベタですが、ノスタルジックな容姿とその黒髪が印象的だったので付けました。
制作途中から、レイチェルをイメージしていましたが、あくまでも記憶を辿って制作しまして、
映画を15年ぶりくらいに見直したのは完成してからでした。
洋服を着ていない状態では、自分のイメージにほど遠い感じでしたが、
着させてみるとイメージ通りの郷愁感が出ています。
GASA*の五十嵐さんがレイチェルに、永遠の命を与えてくれたかのように感じるのは僕だけでしょうね。
黒髪はウィッグではなく貼付けています。スタイリングは五十嵐さんで、
300mmの腰下まで来る長い髪の毛を、黒のベルベットのリボンで内側に巻いています。
洋服だけでなく、下着もかごもそして靴も、GASA*特製です。
眼はブルーのグラスアイ、まつ毛はディープブラウンを5,6mmにカットしています。
箱の扉は友人の岡本道雄さんからいただいた額縁をひな型にして作ったものに、
スペクトラム社製のアンティークガラスをはめ込んでいます。
ガラス越しに見ると、右と左で眼の大きさが違って見えるのがわかりますか?
これはアンティークガラスが平滑ではなく、少し波を打っていて、揺らいで見えるからです。
自分の目線が動くと、レイチェルの眼も動いてるように見えると思います。
身長は540mm、箱の外寸はw300h600d120mmです。
展示会のオープニングレセプションが行われた金曜の夜ですが、
流行病の影響などで来場される方が少なくなるのではと、
みんなで心配していたのですが、去年よりも大幅に多い、300名を超える方が来てくれました。
IIDにて2年目ということで、去年の好印象が、倍増につながったのかもしれないですね。
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