犬雁足

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

新緑の季節を迎えました。

 

先日、丹沢山系の低山を2つ歩いてきました。

 

タチツボスミレやマルバスミレ、ニオイスミレ、ヒトリシズカ、

 

ヤマルリソウ、ヤマザクラ、そしてチゴユリなどが咲いていました。

 

新鮮な空気を目一杯いただいて、というと聞こえは良いのですが、

 

近郊の低山の樹林帯といえば、スギとヒノキばかり。。

 

都内では大丈夫でも、さすがに浴びるほどさらされるとグズグズになりますね。。

 

色とりどりの花が咲く中で、群を抜いて活況を呈していたのがシダ植物たちでした。

 

夏に向けてこれからグングン成長していく彼らとともに、

 

見上げる頭上の樹々たちの若芽も、益々緑鮮やかに映っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬雁足

 

Pentarhizidium orientale Hayata

 

シダ植物門オシダ科

 

A2size h587 w415 d44

 

2018年制作作品

 

 

 

 

 

 

先のforest floorに出展した作品です。

 

錆で覆われて消えてしまいましたが、葉芯だけでなく細かい葉脈も入れたり、

 

ソーラス(胞子葉)まで作ったりしましたので、随分と時間がかかってしまいました。

 

上代も今までで一番となってしまったため、非売にすることにしました。。

 

今月4月のatelier galleryで展示します。

 

今月新作は小判A4サイズの州浜草などをご用意しました。

 

お時間ございましたらお立ち寄り下さいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

尾瀬の稚児百合

 

 

 

 

 

 

 

 

夏がくれば思い出す 遥かな尾瀬 遠い空

 

 

 

 

いや、尾瀬は秋こそが素晴らしい、

 

いやいや、水芭蕉が咲き山に雪が残る初夏こそが尾瀬の景色などなど、

 

それぞれに思い描く尾瀬がありますね。

 

 

 

 

登山の経験がほとんどないという方々から、

 

植物に会えるおすすめのところを訊ねられるときは、

 

決まって尾瀬をおすすめしています。

 

鳩待峠〜山ノ鼻〜尾瀬ケ原の往復なら、

 

登りがほとんどないので日帰りができますので。

 

僕の両親が若い頃は、それこそ遥かな尾瀬と歌われたように、

 

いくつかの峠を夜通し歩いて越えて、

 

明け方にようやく辿り着くというアプローチだったそうです。

 

現在でも都心からのアクセスはそれなりにかかってしまいますが、

 

朝早くの新幹線に乗れば、お昼前には尾瀬ケ原でランチができます。

 

1泊できるのなら朝霧の立ちこめる幻想的な風景にも出会えますし、

 

尾瀬沼まで足を伸ばすこともできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

尾瀬の植生の豊富さは国内屈指です。

 

至仏山を含めると貴重な高山植物や林床の花、

 

湿地帯の植物に水生植物、絶滅危惧種のランなども数多く見ることができます。

 

 

 

鳩街峠からはじめは下りです。

 

下りが終わる頃にはたくさんの植物が周囲を取り囲んでいます。

 

神聖な空気が全身に優しく降り注いでいるのを感じられると思います。

 

 

 

どうして山にまで登るのですかと訊ねられることがあります。

 

たくさんの情報がすぐに手に入る昨今では、

 

花を作るために何時間もかけて遠方へ、

 

しかも重い荷物を背負って3,000Mの山々まで登るなどどいうことは、

 

あまり考えられないことなのかもしれません。

 

しかし、この尾瀬のようなところに行かれたら、

 

その理由を理解してもらえると思います。

 

 

 

僕は偶然にも植物を作るようになったことで、

 

いろいろな人が自分のatelier galleryや、

 

個展などに足を運んでくれるようになりました。

 

だから植物たちには、自分の足で会いに行かなければならないと思うようになりました。

 

何も話さない彼らだからこそ、

 

生命を直に感じなければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チゴユリは、エンレイソウやゴゼンタチバナ、

 

アマドコロやオオバタチツボスミレなどと一緒に咲いていました。

 

小さな植物なのですが、とても力強い葉っぱですので、

 

すぐに見つけることができます。

 

花期は5月中ごろから1ヶ月くらいで、

 

それを過ぎると赤い実をつけます。

 

その冬の雪の量によっては、7月中ごろまで花が見れます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日の「Forest Floor」では、このチゴユリも制作しました。

 

花期を過ぎて枯れかけた一株のチゴユリ、

 

尾瀬の夏の記憶とともに、いつでも思い出すことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稚児百合

 

Disporum smilacinum A. Gray

 

ユリ科チゴユリ属の多年草

 

日本各地の落葉樹林帯の林床に生えますが、

 

九州をはじめ、各地で生息域が減少しています。

 

 

 

A4S size(h282w282)

 

2014年6月 尾瀬鳩待峠〜山ノ鼻 標高1,600M付近にて

 

「Forest Floor」出展作品(2018年制作)

 

 

 

 

 

 

 

節分草

 

 

 

 

 

 

 

春の訪れを告げるスプリングエフェメラル、

 

春の妖精と呼ばれる花の中で、最も早く咲く花です。

 

古くから親しまれてきた花で、家楡(いへにれ)と呼ばれていました。

 

標高のあまり高くない里山の林床に咲く花です。

 

開発などで里山の多くは切り開かれ、この40年ほどで激減してしまい、

 

現在は準絶滅危惧種NTに指定されています。

 

2月3日頃の節分の日あたりに咲く花でしたが、

 

その時期に咲いていたような人里近い場所では、

 

もう見ることはできなくなってしまいました。

 

僕は3月の終わり頃に奥秩父北部の山麓でこの花に出会いました。

 

とても小さく、ひっそりと咲いていましたが、

 

その姿は誤って踏みつけようもないくらいに、

 

真っ白く輝いていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

節分草

 

学名:Shibateranthis pinnatifida Maxim.

 

size:w200 h282

 

 

 

 

 

 

 

葉っぱ溶接

 

 

 

 

 

 

 

 

 

base plate

 

 

 

 

 

 

 

 

小金梅 Waldsteinia sibirica Tratt. A4 h281w195t44

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

すっきりしない天気が続いています。

 

山は平地以上にぐずついた天候が続いているようで、

 

昨年も好天は長く続かなかったのですが、

 

今年は一日中好天という日がありません。

 

日照時間が少ないと紅葉にも影響が出てしまいそうです。

 

ここは開き直って、来年に期待しましょう。

 

 

 

 

さて、自然礼賛の作品の発送準備に取りかかっております。

 

ほとんどの方は壁面に掛けられると思いますが、

 

キャビネットや玄関先などの家具の上に置かれる方もいらっしゃいます。

 

A4A3といったサイズの大きくない作品は、

 

置き式用のベースプレートをご用意することもできます。

 

ご入用の方は是非ご連絡ください。

 

 

 

 

info@specialsource.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仙丈薊

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

atelier galleryにて開催中の個展「自然礼賛」。

 

会期は中盤に入りました。

 

連日大変暑い中お越しいただいておりまして、

 

どうもありがとうございます。

 

 

 

今回の作品リストの1番目は、大判の仙丈薊です。

 

制作途中で花と葉を何度も作り直しました。

 

以前にも入山した際に観察していたのですが、

 

何かが違うと、ずっと引っかかったものがあり、

 

自生する南アルプスに再度入山して、

 

とげ針や葉脈の形状を書き写し、

 

ようやく納得のいく作品となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仙丈薊(センジョウアザミ)

 

学名:Circium senjoense Kitam

 

size:w420 h825

 

 

 

日本固有の種で、南アルプスの亜高山帯から高山帯までに自生しています。

 

仙丈ヶ岳が基本標本ですが、北岳や鳳凰山にも多く見られます。

 

花期は7月頃からで、枯れたような色合いで咲きます。

 

他のアザミは割と鮮やかなピンク色に咲きますので、

 

少々独特なイメージがあります。

 

南アルプスの女王と呼ばれる仙丈ヶ岳、

 

その名を冠した女王のように気高いアザミです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自然礼賛」(しぜんらいさん)

 

会期:2017年 7月9日(日)〜17日(月・祝)会期中無休 12:00〜19:00

 

会場:special source atelier gallery

 

 

 

 

 

 

 

 

Reproduction of stained glasses

 

 

 

(白山一花 Anemone narcissiflora L. 2016)

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

清明を迎えて多少暖かくなってきました。

 

もう少しお天気も安定してくれればいいですね。

 

 

 

以前お話ししました、額に使用しているステンドグラスの件。

 

世界一のステンドグラスメーカー、アメリカのスペクトラム社が廃業してしまい、

 

作品の額に使用しているステンドグラスを探していましたが、

 

なかなか納得できるものがなく、この一年は途方に暮れていました。

 

そういった事情があって、展覧会開催の目処が立たない状況でしたが、

 

ここにきて状況が一変しました。

 

業務を引き継ぐ会社が決まり、この春から工場をメキシコに移転して、

 

操業再開への準備に入ったという情報が飛び込んできました。

 

作品で使用しているガラスも生産ラインにのるということが分かり、

 

とりあえずホッとしています。

 

いや〜本当に良かったです。

 

いつ頃に日本に入荷してくるのか、まだまだ未確認なことが多いですが、

 

これで展覧会開催の目処が立ちましたので、

 

近いうちに開催する場所や時期もお知らせできるかなと思います。

 

 

 

 

それではあさって9日の日曜日から3日間、4月のatelier galleryオープンとなります。

 

今月もどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

月山と深山薄雪草

 

gassan19

 

 

 

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峻険な岩場はなく、どこまでもたおやかな稜線がつづく月山。

 

耳をすませば、どこからともなく山伏のホラ貝が聞こえてくる。

 

みずみずしい高山植物たちは、東北の短い夏を謳歌していた。

 

広い山頂に辿り着くと月山神社に参拝し、

 

ガスが登ってきた山頂を後にしようとした。

 

池塘を過ぎた辺りで深山薄雪草を見つけた。

 

この小さくて清楚な花は、東北地方の高山帯にしか咲かない。

 

僕はガスに包まれた山頂で、風に揺られながらひっそりと、

 

身をかがめるように支え合う姿をスケッチに納めた。

 

下山してリフトを下りると老夫婦が見えた。

 

月山の夏の一日が静かに過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

 

miyamausuyukisou2

 

 

 

 

和名:深山薄雪草

 

学名:Leontopodium fauriei Hand.-Mazz.

 

「記録集」発売会 出展作品

 

 

 

山形県の中央部にある月山は、湯殿山と羽黒山と合わせて出羽三山のひとつで、

 

今でも数多くの修験者が登る山岳信仰の山です。

 

僕らは姥沢からリフトに乗り、姥ヶ岳から牛首を通って山頂に向かいました。

 

森岡さんは山形県のご出身ということで、

 

小さい頃は多くの子供たちと同じように、度々登らされていたそうです。

 

なだらかな山容とほのぼのとした空気感は、

 

なんとなく誰かと似ているなと思いながら登っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フレーム作品

 

DPP07DD030F0F3340HP

 

 

 

 

 

皆さんこんにちは。

 

天候不順が続いた今年の夏でしたが、

 

皆さんはご無事でしたでしょうか。

 

 

 

この夏はステンドグラス業界に大きな衝撃がありました。

 

世界最大手のステンドグラスメーカーである米国のスペクトラム社が、

 

経営難から廃業することになりました。

 

新築住宅が20年前から半減してしまっている状況と、

 

そもそもステンドグラスを取り入れることが少なくなっている現状、

 

そして色ガラスの製造過程で排出されるヒ素の環境問題などによって、

 

これ以上経営を続けていくのは困難ということだそうです。

 

日本でも主に使用されているのがこのスペクトラム社でしたので、

 

米国の他メーカーがどこまで引き継いでくれるのかがクリアにされないと、

 

現場の混乱状態はまだまだ続いてしまうのではないでしょうか。

 

 

 

スペソーとしてステンドグラスのサッシなどに関しては、

 

代替えできるガラスがヨーロッパのものでありますので、

 

あまり影響は出ないかと思われますが、

 

問題は植物のフレーム作品です。

 

ご存知のように、この作品は細かいクラックの入ったステンドグラスを使用しています。

 

スペクトラム社のガラスです。

 

朽ちていく雰囲気など作品の持つ世界観をより深めてくれていました。

 

作品の生命線です。

 

フロートガラスではクッキリ過ぎて、映り込みも大きいため使用出来ませんので、

 

現在いろいろなガラスを吟味していますが、

 

残念ながらこれといったものは見つかっていません。

 

フレーム作品を所蔵していただいている方々には、

 

くれぐれも破損などのないようにお願いいたします。

 

万が一の場合はフロートガラスにての修繕か、

 

ガラスが見つかるまでお待ちいただくことなってしまいますので、

 

どうぞご了承のうえお気をつけ下さいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリッと感

hydrangea

 

山紫陽花(2013)

 

 

 

 

皆さんこんにちは。

 

梅雨がなかなか明けないですが、

 

この時期は、錆びが一番きれいに出る季節です。

 

 

 

写真は2013年carafeさんでの「fragments」に出展した山紫陽花です。

 

この作品は大きな転機となったものです。

 

それは、葉っぱのパリッと感です。

 

そうです、枯れたあの感じです。

 

写真でも実感してもらえるでしょうか。。

 

これは本当に嬉しかったです。

 

化学反応のレシピは取れたんですが、

 

未だに10回くらい試みて3回できたら良いくらいのものです。

 

それでも、実現までこぎつけた達成感というものは何とも形容しがたいです。

 

 

 

錆びは、表面が電子を失ってイオン化して、

 

脱落していくことで進行していくものです。

 

僕が作品で行なっているのは、この腐食作用を増大させながら、

 

緻密な酸化鉄を形成して不動態皮膜で覆い、

 

顔料によって安定した状態へ移行させるというものです。

 

しかし顔料のpHによってはオキシ水酸化鉄の状態になるものもあって、

 

定着せずに、ある期間が過ぎればポロポロと剥離してしまいます。

 

安定させて定着させる、

 

これが出来れば、パリッとした感じを出すことが出来ます。

 

顔料によってはよく調べてから安全なものを使用しないと危険です。

 

しっかりとした予備知識と防護環境が備わっていないと難しい作業です。

 

だいぶコントロールできるようになりましたが、

 

独特な色合いを出すのは地味に大変です。

 

もう少し踏み込んでいけば、と思うこともありますが、

 

今のところの状況ではちょっと難しいかなと思います。

 

今後の課題ですね。

 

 

 

先日ご紹介した、代官山のminä perhonenさんで制作した、

 

天井から吊ってあるハンガーのマグノリアの枝葉は、

 

山紫陽花に近いレシピで制作しています。

 

立体でなければ、山紫陽花と同じようなパリッと感が出たと思いますが、

 

破損してしまうので、反応を短めにして終わらせています。

 

ビリジアンや酸化クロムの量が少し多かったからなのか、

 

フタロシアニングリーンの方が良かったのかはまだ不明ですが、

 

あともう少し時間をかけても良かったかなとも思いました。

 

そのあと少しが一番難しいところなのかもしれません。

 

 

 

 

さて、長々とマニアックな話しにお付き合いいただきましてありがとうございました。

 

atelier galleryではバルコニーの睡蓮が咲きました。

 

皆さまどうぞ睡蓮のように清らかにお過ごしください。

 

 

 

 

 

lotus

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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