梅花黄蓮

 

 

 

 

 

 

梅花黄蓮は牧野富太郎記念館のマークにもなっているように、

 

可憐な植物の象徴です。

 

困難な時代を生き抜き、小さな生命の輪廻のドラマに、

 

すべてを注いだ優しい眼差し。

 

この花を見かけると、牧野富太郎先生を思い浮かべます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梅花黄蓮

 

キンポウゲ科オウレン属

 

本州福島以南、四国の深山、亜高山帯に自生

 

観察地:燕岳(長野県中房温泉より入山)

 

size:h282w282d44/2.2kg

 

自然礼賛 2019

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未草

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

尾瀬ヶ原の池塘に浮かぶヒツジグサ。

 

水面に映る空の青と樹々の緑が、白い花をより美しく見せていました。

 

水が反射するので、根幹を支えているものは遠目からは見えませんが、

 

近づくと透明な水の中には、幾重にも重なって根から伸びる葉柄が見えます。

 

ヒツジグサの容姿を間近で観察しましたが、

 

後日になって思い浮かべられるのは、自然の風景と解け合った姿でした。

 

自然に生きるものは、ひとつのものだけを切り取って思い浮かべることはできません。

 

青空に飛ぶ鳥も蝶も自然の風景とともに記憶されます。

 

尾瀬ケ原のヒツジグサが美しいのは、尾瀬のすべてが美しいからなのでしょう。

 

 

 

 

今回の自然礼賛展では、立体作品を4点制作しています。

 

ヒツジグサの立ち姿から、尾瀬ケ原の風景を思い浮かべていただけたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未草

 

Nymphaea tetragona Georgi

 

スイレン科スイレン属の水生植物

 

山地の沼や亜高山帯の高層湿原などに自生

 

観察池:尾瀬ヶ原(群馬県鳩待峠より入山)

 

size : h400 w330 d300

 

2019自然礼賛 出展作品

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蔓立壺菫

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

今年は例年になく梅雨らしい梅雨となっております。

 

先週まで連日現場に入っていましたが、雨が毎日降る天気が続き、

 

少しでも止めば外での作業にとりかかり、降れば中での作業と、

 

日によって工程を変えながら何とか乗り切りました。

 

作業が少し残りましたが、オープンまでには納められる目処がついて、

 

ホッと一息つきたい今日この頃です。

 

 

 

画像は、今年の春に金沢のmina perhonenさんにて開催しました、

 

alpine plants展で出展したツルタチツボスミレになります。

 

昨年六本木のIDEEさんでの展に出展したニオイスミレと同じサイズのものでした。

 

スミレは小さいので、A4sizeでしか制作していませんでしたが、

 

地中でつながった株をトリミングせずに大きめのサイズのフレームに入れることで、

 

小さな花の新しい見え方を見つけることが出来ましたし、

 

どこかのびのびと見えるような気がしました。

 

一花の方が可憐さはありますが、これはこれで賑やかでいいなと思っています。

 

 

 

今月末7月27日(土)からの「自然礼賛」では、

 

このサイズでのスミレは1点、タカネスミレを制作中です。

 

高山の稜線上、頂上辺りの砂礫地に自生する黄色いスミレです。

 

他にA3でナガハシスミレ、A4でヒメスミレとオクタマスミレを出展する予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蔓立壺菫

 

ツルタチツボスミレ

 

スミレ科スミレ属

 

日本海側の標高1700Mくらいまでの亜高山帯に分布

 

観察地:鳥海山(山形県側の鉾立より入山)

 

size:A3Square h400w400

 

 

 

 

 

 

 

2019.4「alpine flora」出展作品

 

 

 

 

 

 

三角蔓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日まで僕らの山旅での晴天は17回も続いていた。

 

山歩きが好きな人であれば、この数字は実に信じ難いものになるかと思うが、

 

そうではない人にとっては実にどうでもいいことなのである。

 

 

 

山の天気予報で絶大な人気を誇る(らしい)、

 

てんきとくらすもmountain forecasts も晴天を約束していた紅葉シーズンのとある日、

 

僕らは山頂の草紅葉が高名な苗場山に向かった。

 

関越道も藤岡ジャンクションを過ぎると、目の前に次々と上州や日光などの名峰たちが見えてくる。

 

苗場山のある新潟方面の空は雲がかかっているように見えた僕は、

 

大ちゃんに上州武尊山や谷川岳には雲がかかっていないから、

 

苗場山はリスクが高すぎると伝えると、

 

今日は苗場山で決めているので、と、

 

頑として聞き入れようとはせず、次々とICを通り過ぎていった。

 

期待感が胸いっぱいで楽しそうな大ちゃんは、鼻歌交じりで湯沢ICを降りると、

 

苗場山登山口のある祓川へ向かう林道に入った。

 

林道をしばらく走ると、突然の悪路。

 

未舗装と中途半端な舗装路が途切れ途切れに、

 

アスファルトも雪上車らしきキャタピラに切り刻まれて凹凸が烈しく、

 

八ヶ岳の桜平までの未舗装路の数倍の悪路が続いていた。

 

これにはさすがの大ちゃんも「何だよこれー」とキレながら雑にハンドルを切り続けた。

 

何とか登山口に辿り着いたが、案の定ガスに覆われていた。

 

視界はおよそ20M、ミストに濡れて滑りやすい登山道を黙々と登ると、

 

コースタイム4時間15分を2時間半で山頂に到着した。

 

そこには広がっているはずの草紅葉に彩られた大湿原どころか、

 

目の前にあるはずの木道さえ確認できない視界5Mの世界。

 

大ちゃんは僕に勧められた山に行かなかったことを後悔するわけでもなく、

 

行きの林道の醜さと、天気予報のいい加減さにプンプンしながら、

 

ガッツリ雨の降りしきる中、そそくさと山頂を後にした。

 

帰りの車中でも「もう二度と行きたくない山ベストスリーですよ」と毒を吐きまくっていたが、

 

これはmustと言わんばかりに、上里SAで上州名物焼きまんじゅうを買い、

 

「これがあるからこの辺りの山は良いんですよね」と、

 

満面の笑みを浮かべながら、それまでとは打って変わって優しい運転に終始して帰路に着いた。

 

 

 

17回の晴天記録が途絶えることとなり、収穫はなかったようにみえた山旅だったが、

 

作品で作りたかったブドウ科のサンカクヅルの美しい紅葉は、

 

雨でまったく視界がない中でも素晴らしいものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三角蔓

 

Vitis flexuosa Thunb.

 

「Flora of Tystnad」

 

モリソン小林 植物記 出展作品 2018

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大山蓮華

 

 

 

 

 

 

 

たいへん清楚で気品があり、初風炉の茶花の代表的な大山蓮華。

 

深山でしか見られない花です。

 

やや下向きに咲く花の周りは芳香で満たされ、

 

清々しくみずみずしい初夏の薫りを感じさせてくれます。

 

僕が出会ったのは午前の遅い時間帯でしたので、

 

朝霧に浮かぶような幻想的な風景ではありませんでしたが、

 

樹々たちの隙間から注ぐ陽の光を浴びて、

 

真白の蕾も初々しく、また花期を過ぎた枯れ花も奥ゆかしく、

 

それぞれが新緑に映え、美しさを際立たせていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大山蓮華

 

Magnoria sieboldii ssp. japonica

 

モクレン科モクレン属の落葉広葉樹低木

 

 

 

関東以西の山地の林床部標高1000〜2000Mに自生する種です。

 

関東で有名なのは赤城山山麓にある赤城自然園、

 

関西ではその群落が国の天然記念物となっている大峰山、

 

九州も自生地が多く残っています。

 

他にも自生している株はいくつか存在し、各自治体が管理していますが、

 

盗掘が絶えず、個体数は減少の一途を辿っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大山蓮華(2017 自然礼賛)

 

 

 

 

 

 

 

木枠の雑草野草シリーズ

 

 

 

 

 

木枠の雑草野草シリーズ(2012)

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

5月のatelier gallery は無事会期を終えました。

 

ご来場くださいました皆さま、どうもありがとうございました。

 

 

 

 

さて、初夏を迎えて道端や野原では、雑草や野草がぐんぐん成長しています。

 

以前は雑草野草を中心に、作品を制作していた時期がありました。

 

ヤマケイ出版の野草ハンドブックや柳さんの雑草ノートなどを片手に観察に出かけていました。

 

身近な植物も、よく見るととても複雑な作りをしていて、

 

技術的に未熟な自分には、かなりハードルが高ったことを覚えています。

 

額縁は2009年から鉄枠だけではなくて、木でも制作していました。

 

下地も左官ではなく、紙などをエイジングしていたりと、

 

今考えるとバリエーションも豊富でしたね。

 

その後2014年に「design of alpine 山の意匠」で、

 

小さな高山植物を制作した際にもいくつか木枠を用いましたが、

 

なんとなく木枠は雑草野草シリーズが合っているような気がして、

 

それからは作っていません。

 

毎年春が来て、オオイヌノフグリやタンポポ、ナガミヒナゲシやハルジオンが咲くようになると、

 

木枠の雑草野草シリーズを思い出して、

 

また作ってみようかなと一瞬その気にはなりますが、

 

なかなかタイミングが合わない今日この頃です。

 

 

 

 

 

 

 

 

犬雁足

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

新緑の季節を迎えました。

 

先日、丹沢山系の低山を2つ歩いてきました。

 

タチツボスミレやマルバスミレ、ニオイスミレ、ヒトリシズカ、

 

ヤマルリソウ、ヤマザクラ、そしてチゴユリなどが咲いていました。

 

新鮮な空気を目一杯いただいて、というと聞こえは良いのですが、

 

近郊の低山の樹林帯といえば、スギとヒノキばかり。。

 

都内では大丈夫でも、さすがに浴びるほどさらされるとグズグズになりますね。。

 

色とりどりの花が咲く中で、群を抜いて活況を呈していたのがシダ植物たちでした。

 

夏に向けてこれからグングン成長していく彼らとともに、

 

見上げる頭上の樹々たちの若芽も、益々緑鮮やかに映っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬雁足

 

Pentarhizidium orientale Hayata

 

シダ植物門オシダ科

 

A2size h587 w415 d44

 

2018年制作作品

 

 

 

 

 

 

先のforest floorに出展した作品です。

 

錆で覆われて消えてしまいましたが、葉芯だけでなく細かい葉脈も入れたり、

 

ソーラス(胞子葉)まで作ったりしましたので、随分と時間がかかってしまいました。

 

上代も今までで一番となってしまったため、非売にすることにしました。。

 

今月4月のatelier galleryで展示します。

 

今月新作は小判A4サイズの州浜草などをご用意しました。

 

お時間ございましたらお立ち寄り下さいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

尾瀬の稚児百合

 

 

 

 

 

 

 

 

夏がくれば思い出す 遥かな尾瀬 遠い空

 

 

 

 

いや、尾瀬は秋こそが素晴らしい、

 

いやいや、水芭蕉が咲き山に雪が残る初夏こそが尾瀬の景色などなど、

 

それぞれに思い描く尾瀬がありますね。

 

 

 

 

登山の経験がほとんどないという方々から、

 

植物に会えるおすすめのところを訊ねられるときは、

 

決まって尾瀬をおすすめしています。

 

鳩待峠〜山ノ鼻〜尾瀬ケ原の往復なら、

 

登りがほとんどないので日帰りができますので。

 

僕の両親が若い頃は、それこそ遥かな尾瀬と歌われたように、

 

いくつかの峠を夜通し歩いて越えて、

 

明け方にようやく辿り着くというアプローチだったそうです。

 

現在でも都心からのアクセスはそれなりにかかってしまいますが、

 

朝早くの新幹線に乗れば、お昼前には尾瀬ケ原でランチができます。

 

1泊できるのなら朝霧の立ちこめる幻想的な風景にも出会えますし、

 

尾瀬沼まで足を伸ばすこともできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

尾瀬の植生の豊富さは国内屈指です。

 

至仏山を含めると貴重な高山植物や林床の花、

 

湿地帯の植物に水生植物、絶滅危惧種のランなども数多く見ることができます。

 

 

 

鳩街峠からはじめは下りです。

 

下りが終わる頃にはたくさんの植物が周囲を取り囲んでいます。

 

神聖な空気が全身に優しく降り注いでいるのを感じられると思います。

 

 

 

どうして山にまで登るのですかと訊ねられることがあります。

 

たくさんの情報がすぐに手に入る昨今では、

 

花を作るために何時間もかけて遠方へ、

 

しかも重い荷物を背負って3,000Mの山々まで登るなどどいうことは、

 

あまり考えられないことなのかもしれません。

 

しかし、この尾瀬のようなところに行かれたら、

 

その理由を理解してもらえると思います。

 

 

 

僕は偶然にも植物を作るようになったことで、

 

いろいろな人が自分のatelier galleryや、

 

個展などに足を運んでくれるようになりました。

 

だから植物たちには、自分の足で会いに行かなければならないと思うようになりました。

 

何も話さない彼らだからこそ、

 

生命を直に感じなければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チゴユリは、エンレイソウやゴゼンタチバナ、

 

アマドコロやオオバタチツボスミレなどと一緒に咲いていました。

 

小さな植物なのですが、とても力強い葉っぱですので、

 

すぐに見つけることができます。

 

花期は5月中ごろから1ヶ月くらいで、

 

それを過ぎると赤い実をつけます。

 

その冬の雪の量によっては、7月中ごろまで花が見れます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日の「Forest Floor」では、このチゴユリも制作しました。

 

花期を過ぎて枯れかけた一株のチゴユリ、

 

尾瀬の夏の記憶とともに、いつでも思い出すことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稚児百合

 

Disporum smilacinum A. Gray

 

ユリ科チゴユリ属の多年草

 

日本各地の落葉樹林帯の林床に生えますが、

 

九州をはじめ、各地で生息域が減少しています。

 

 

 

A4S size(h282w282)

 

2014年6月 尾瀬鳩待峠〜山ノ鼻 標高1,600M付近にて

 

「Forest Floor」出展作品(2018年制作)

 

 

 

 

 

 

 

節分草

 

 

 

 

 

 

 

春の訪れを告げるスプリングエフェメラル、

 

春の妖精と呼ばれる花の中で、最も早く咲く花です。

 

古くから親しまれてきた花で、家楡(いへにれ)と呼ばれていました。

 

標高のあまり高くない里山の林床に咲く花です。

 

開発などで里山の多くは切り開かれ、この40年ほどで激減してしまい、

 

現在は準絶滅危惧種NTに指定されています。

 

2月3日頃の節分の日あたりに咲く花でしたが、

 

その時期に咲いていたような人里近い場所では、

 

もう見ることはできなくなってしまいました。

 

僕は3月の終わり頃に奥秩父北部の山麓でこの花に出会いました。

 

とても小さく、ひっそりと咲いていましたが、

 

その姿は誤って踏みつけようもないくらいに、

 

真っ白く輝いていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

節分草

 

学名:Shibateranthis pinnatifida Maxim.

 

size:w200 h282

 

 

 

 

 

 

 

葉っぱ溶接

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 2019年12月
    « 11月    
     1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    3031  
  • 新着記事

  • カテゴリ

  • 過去ログ

  • 画像及びテキストの無断使用は固くお断り申し上げます。

    Copyrights©2012 All rights reserved by special source & hot stuff associates