節分草
春の訪れを告げるスプリングエフェメラル、
春の妖精と呼ばれる花の中で、最も早く咲く花です。
古くから親しまれてきた花で、家楡(いへにれ)と呼ばれていました。
標高のあまり高くない里山の林床に咲く花です。
開発などで里山の多くは切り開かれ、この40年ほどで激減してしまい、
現在は準絶滅危惧種NTに指定されています。
2月3日頃の節分の日あたりに咲く花でしたが、
その時期に咲いていたような人里近い場所では、
もう見ることはできなくなってしまいました。
僕は3月の終わり頃に奥秩父北部の山麓でこの花に出会いました。
とても小さく、ひっそりと咲いていましたが、
その姿は誤って踏みつけようもないくらいに、
真っ白く輝いていました。
節分草
学名:Shibateranthis pinnatifida Maxim.
size:w200 h282