テラリウム(Terrarium)

 

 

 

 

 

 

 

19世紀初めまでは、世界を旅して植物を採集し持ち帰るためには、植物そのものでは枯れてしまうため、

 

押し花にしたり、種や球茎、乾燥させた根茎を持ち帰っていました。

 

皆さんは「ウォードの箱」をご存知でしょうか。

 

19世紀中頃にナサニエル・バグショー・ウォードにより発明されたガラスの器です。

 

産業革命で大気汚染が深刻だった当時のロンドンでは、植物を栽培するには最悪の環境下にありました。

 

ある日ウォードは外にあるしおれたシダに比べて、蛾や繭を保管していたガラスボトルの中では、

 

シダの胞子が少量の肥料で発芽して成長することを発見しました。

 

そしてウォードは木製のガラスケースを制作し、シダが成長することを確認すると、この実験を公表しました。

 

これによってウォードの箱は瞬く間に目玉商品となって、ガラスドームや様々な種類の箱が生まれました。

 

また、それまで不可能だった辺境の地からの植物そのものの輸送が可能になりました。

 

この「ウォードの箱」は、現在では「テラリウム」と呼ばれ、様々な生物の栽培、飼育に使われていて、

 

ガラス以外でも、アクリルなどの安価なものも供給されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以前から親しくしていただいている、pebbleの三橋さんからの依頼で、ステンドグラスの制作方法を用いて、

 

多面体のガラスのテラリウムを制作しています。

 

多角形のため、四角い形のケースに比べて倍以上の材料と、さらにその倍以上のハンダ付けや、

 

ガラスの磨きが必要になりますが、

 

小さなアクアリウムのようで、こちらの方が圧倒的にデザイン性に優れていますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このテラリウムはブティックの中に飾られるので、多肉植物や観葉植物などが入れられています。

 

まめに手入れが出来るならば、コケやシダ、もしくはランなどの着生植物などもいいかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『JEANASIS turno jeana』立川ルミネ店、阪急三番街店、丸の内ショールーム、

 

天王寺MIO店にてご覧頂けます。

 

また、3月半ばにオープンする金沢フォーラス店では、高さ600mmほどのものもディスプレイされる予定です。

 

 

 

 

 

 

 

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