小さな道案内
山林で倒木や枯れ枝を探していると、小さな生き物たちに出会うことがあります。
中でも何色かのカラフルな色をまとった陽気な道案内に出会った日は、とても嬉しくなってしまいます。
この小さな道案内の名前はハンミョウといって、漢字で書くと班猫です。
背中に斑紋があり、仕草が猫に似ているからこの名前がつけられたんだそうです。
人が近づくと飛んで逃げますが、1、2メートル程度飛んですぐに着地して度々後ろを振り返ります。
往々にしてこれが繰り返されるために「ミチシルベ」「ミチオシエ」という別名がついたそうです。
そんな別名をもっていますので、このハンミョウの標本をお守りにしていた探検家も多かったそうですが、
現在では昆虫の収集家の方の間で、人生に迷ったときのお守りとして重宝されているようです。
僕はこのハンミョウに出会うと、彼のあとをしばらくの間ついていきます。
道中宝物をいくつも見つけて時間がかかってしまっても、彼は待っていてくれます。
そうこうしているうちに日がかげり出すと、僕の足下に向かって勢い良く飛び抜けて、草むらの中に消えていきます。
魔法が解けたような夕暮れのまどろみの中、気がつくと普段目につくことのない宝物がたくさん袋の中に入っていました。
小さな道案内は宝探しの名人でもあるようです。彼らのアングルからだけ見つけることができる森の床の美術品を、
大切に、そしてにやにやしながら持ち帰る道中、僕は幸せな気分になるのです。
湯沢英治さんに撮っていただいたこの写真は、
オープニングの夜アップルヒルズテーブルの落合さんに用意していただいた料理です。
atelier cabaneの高橋さんと2人でセッティングしていただいて、接客までしていただきました。
気付けば皆さんにお手伝いしていただいてしまっていて、すっかりセルフサービス状態になってしまっていました。。。
atelier gallery最初の展示会『There by the Grace of God展』も残すところ明日のクリスマスイヴのみとなりました。
昨日、本日と21時近くまでたくさんのご来場をいただきまして、どうもありがとうございました。
明日の最終日も産廃所の爆音もなく静かな雰囲気で、皆さんのご来場をお待ちいたしております。
日没後の17時よりささやかながら、スプマンテと大ちゃんシチューをご用意して、クリスマスのお祝いをしたいと思います。
(大ちゃんシチュー??気になる方は是非お越し下さい)