マイナーは作るべからず?

 

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先日のカール・フォン・リンネのブログについて、友人から少々のツッコミがありました。

 

「リンネは海外では有名だけど、日本で真剣に植物学を学んでいる人たち以外にはほとんど知られていないから、

 

題材としては日本だし、牧野富太郎とかシーボルトとかが面白そうって思われるんじゃないの?

 

まあ、海外を視野に入れてるんなら別だけど。。。」

 

そうなんですねよ、確かに日本ではかなりマイナーなんですが、

 

アトリエギャラリーの最初ということもあって、最初に植物学の礎を築いた人というところに惹かれたんです。

 

牧野さんに関しては、いくつかの文献や著作を読みあさっているところです。

 

次の機会までに理解しておきたいと思っているお方です。

 

もうひとつの海外を視野に、というのは彼が言うには作家として展示会などを海外で、

 

ということなのですが、海外へ出向きたいのは変わっていませんが、

 

植物の世界にのめり込んでいくうちに、海外へは個展とかではなくて、純粋に植物を採集しにいきたいと思っています。

 

できれば海外の博物館の貴重な資料なんかも見れたら良いと思うので、

 

僕の金属の植物を気に入ってもらえたら、飾ってもらったり、

 

ついでに絶滅危惧種なんかを作らせてもらったりなんてことになったら楽しいだろうな〜と思っています。

 

なので、今回は植物の名前を分かりやすく分類して体系を確立したリンネに対してのリスペクトです。

 

彼は牧師一家に生まれて、神学的な思想が濃かったということも、

 

礼拝堂をイメージして作ったアトリエギャラリーの空間にも合うのかな、というところです。

 

作家として、作り手としてどうあるべきか、有名になるためにどうアプローチしていくのか、

 

作品を売るためにどうマーケティングをするべきかなどなど、

 

もの作り仲間の間では、いろいろと語られたり語ったりが多かったりするのでしょう。

 

僕も15年前までイデーというインテリアショップでデザイナーとして働いていた頃から、

 

そういったことを中心にやってきましたが、

 

そこでは僕の求める思想や哲学というものを見つけることができませんでした。

 

ですので、今の僕にはそれらは全く必要はなくはないのでしょうが、

 

とても優先順位の低いものになってきているように思います。

 

日々の暮らしの中で機会は少ないながらも、自然には造形の美しさだけでなく、

 

求めていた思想や哲学がありました。それらの恩恵をそのまま表現していくことができれば、

 

とても満たされるように思います。

 

 

 

 
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冒頭の写真の左はクロユリです。

 

学名はFritillaria camtschatcensis L. リンネが命名した花です。

 

右はヒトリシズカ、学名Chloranthus japonicus Sieb. シーボルトが名付けた花です。

 

そしてこの小さな濃い桃色の花はコマクサという高山植物です。

 

学名はDicentra peregrina Makino. 牧野富太郎さんの命名花です。

 

命名者の逸話などの背景を感じながら過去の作品を見ると、

 

また違った趣があるように見えるのはただの自己満足でしょうか。。。

 

 

 

 

 

 

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