road to atelier and gallery 3

 

 

朝晩少し涼しくなってきましたね、ということを最近良く耳にしますが、

 

僕は今のところ一度もそういった涼しさというものは感じていません。

 

むしろ朝晩の気温の差がなくなってきているように感じます。それも高い方に合わせて。

 

そんなことで、大ちゃんはもちろん毎日グロッキーです。一段と作業スピードが遅くなっています。

 

それを補おうと、このところ毎日にんにくを大量に食べているらしく、スペソー内は悪臭に覆われています。

 

僕としゅうくんはあまりの臭気に、大ちゃんとの会話を避けていますが、

 

換気扇をMAXで可動しているため、5馬力のエアコンはまったく効かず、

 

暑さと悪臭で食欲不振に陥ってしまいました。

 

いい加減にんにくやめてとお願いしましたが、大ちゃんがもう食べてませんと言ってから

 

1週間が経っても、依然臭気に覆われています。。。

 

さて、そんな状況なので順調とは言えませんが、少しずつ改装は進んでいます。

 

前面のスチールサッシは教会で良く見かけるアーチの形にしました。

 

作品を見てもらう場所ですが、その前に毎日のように制作をする場所ですので、

 

自分が落ち着ける雰囲気を作りたいと思っています。

 

小さな礼拝堂のように見えますでしょうか?

 

 

 

 

 

 

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反対側の壁面は全面収納にしていますが、

 

窓の中央部だけは残して、祭壇のようにしています。

 

小平にあるMICHIO OKAMOTO WAREHOUSEの岡本くんに譲ってもらった

 

古い鋳物の窓枠を取付けています。

 

この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうミッチー。

 

 

 

 

 

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こういった金物のサッシの仕事をいつも依頼されて制作していますが、

 

自分たちの空間だと悩んでしまいますね。

 

シンプルになる場合の第一の理由はコストなんですが、それは考えずに作ってしまいました。

 

後でステンドガラスの請求書を見て落ち込んでしまいました。。。

 

大ちゃんがにんにく臭いばっかりに、あんまり顔を近づけて聞いてなかったのが

 

いけなかったんですね。。。

 

とはいえ、シンプルにとは言っても、それでもけっこうなコストがかかりますから、

 

少しプラスしてでもその空間に本当に合うサッシを作った方が良いと、

 

自分に言い聞かせている、臭気漂う8月の末日なのでした。。。。

 

 

 

 

 

 

 

『3+Re2GASA*concept room』 the first anniversary

 

 

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3+Re2 (スリートゥリー)が昨年の8月28日にオープンして、間もなく一年が経ちます。

 

今日24日から、- the first anniversary – (手から生まれるものたち)と題して、一周年記念フェアが始まります。

 

この一年間、多くの方に訪れていただいて、とても感謝しています。

 

内装から洋服、アクセサリーと、何から何まで手仕事が凝縮された空間ではないでしょうか。

 

一年だとは思えない時間の堆積があるように感じられる空間です。

 

百年二百年というと、そこまでは大げさでしょうか。

 

ここにいると本当に、大勢の時流とはまた違った時空の中に存在しているように思えてしまいます。

 

遠い未来なのか、中世の時代なのか、地上なのか、地下なのか…..。

 

そう感じることができるということは、千年でも大げさではないのかもしれませんね。

 

お時間ございましたら、この不思議な空間に脚を運んでみて下さい。

 

詳細はhttp://gasa.co.jp/blog04/をご覧下さい。

 

(毎週金曜日は20時まで営業しています)

 

 

 

 

 

 

 

『素人の暴走と価値の錯乱』

 

 

『素人の暴走と価値の錯乱』

 

最近の若者の言葉遣いで気になるのが、すぐに《神》を持ち出すことだ。

 

ネット上には「神だと思うロックバンド」「神だと思うアニメ」みたいな記事が溢(あふ)れている。

 

「神動画」に「神アプリ」…。カリスマは「神の賜物(たまもの)」という神学上の概念だが、

 

今では「カリスマ・シェフ」がコンビニ弁当をプロデュースしている。

 

《神》もずいぶん安くなったものだ。

 

19世紀ドイツの哲学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェは「神は死んだ」と言った。

 

その意味は、西欧において価値の根拠とされてきた《神の視点=普遍的真理》を設定することが

 

理論上不可能になったということだ。にもかかわらず、《神》は平等主義や民主主義といった

 

近代イデオロギーに姿を変えて私たちを支配している。

 

その根底にあるのは「神との距離において人間は等価である」という信仰だ。

 

近代大衆社会はこうしたキリスト教本能をもつがゆえに、あらゆる格差、階層的なものを破壊する。

 

また、《本当に価値があるもの》《偉大なもの》《美しいもの》は貶(おとし)められ、

 

《つまらないもの》《新奇なもの》《卑小なもの》が評価されるようになる。

 

その結果、芸術家気取りのゲテモノ、半可通、あらゆる領域における素人が権力をもつように

 

なってしまった。テレビの音楽番組では、アート(芸術)の対極にあるジャリタレが

 

「アーティスト」と呼ばれ、ワイドショーでは有象無象の評論家が専門外のトピックについて

 

無責任なコメントを垂れ流している。

 

こうした価値の錯乱の上に成立するのが《B層文化》だ。

 

B層とは平成17年の郵政選挙の際、内閣府から依頼された広告会社が作った概念で

 

「マスメディアに踊らされやすい知的弱者」、ひいては「近代的諸価値を妄信する層」を指す。

 

この《B層》が現在消費者の主流になっている。

 

そこでは大企業のエリート社員が、マーケティングを駆使し、大量の資本を投入することにより、

 

《B層》の琴線に触れるコンテンツを量産している。

 

たとえばポップスなら、音楽そのものよりも、歌い手の容姿や生い立ち、持病、

 

スカートの丈の短さなどが重視される。

 

ニーチェは言う。「畜群人間は、例外人間や超人がいだくのとは異なった事物のところで

 

美の価値感情をいだくであろう」(『権力への意志』)

 

畜群はまさに《B層》である。真っ当な価値判断ができない人々だ。

 

彼ら《B層》は、圧倒的な自信の下、自分たちの浅薄な価値観を社会に押し付けようとする。

 

そして、無知であることに恥じらいをもたず、素人であることに誇りをもつ。

 

ありとあらゆるプロの領域、職人の領域が侵食され、しまいには素人が社会を導こうと決心する。

 

これこそがニーチェが警鐘を鳴らした近代大衆社会の最終的な姿だ。

 

与党政府も素人に陥落されつつある。前防衛相の一川保夫は「(自分は)安全保障の素人」

 

と誇らしげに語り、続いて防衛相になった田中直紀は素人以前の「ド素人」だった。

 

閣僚から地方首長にいたるまで政治家の劣化が急速に進んだ背景には、

 

《偽装した神=近代イデオロギー》による価値の錯乱という問題が潜んでいる。

 

産經新聞 / 賢者に学ぶより

 

哲学者・適菜収(てきな おさむ)

 

 

 

 

 

 

前回、高性能カメラは素人の技量を補うのか、というようなお話をしましたが、

 

僕は適菜さんがおっしゃっているような、写真のプロの領域を侵害するつもりは毛頭ございません。

 

自分の作品を少しでもよく写しとっておきたい、というだけです。

 

ただ、プロの方のやり方や作品を真似て、自分の糧にして独自の表現を探す、ということを過程ではなく、

 

そのまま自分の作品として出してしまうということは、領域を侵害するということだと思います。

 

そういったことがニーチェが警鐘を鳴らした近代大衆社会の最終的な姿だとすると、

 

(いくらニーチェでも、畜群という言葉は行き過ぎのような気はしますが…)

 

現在は最終的な姿なんだと思います。

 

自分だけしか表現できない領域を持つ、ということ、そしてそれを長く保ち続けるということは、

 

現在の社会ではとても難しいことなのかもしれません。

 

そういったものは、貶(おとし)められてしまうという現在の社会は、最終的な終末期だといいですね。

 

あと少しで、価値観が変わっていく創世記に入ってくれることを、ただ祈るだけです。

 

 

 

 

 

 

 

road to atelier and gallery 2

 

 

IMG_0462s.jpg

 

 

 

 

とても暑いですね。

 

スペソーの2階を改装中ですが、ただいまの気温31℃、室内は43℃でございます。

 

甲子園のマウンドばりの気温となっておりまして、大ちゃんグロッキーでございます。

 

お隣さんとの境界に、ブロックを3段積み上げただけの進行状況でしたが、

 

この一週間でだいぶ進んできました。

 

コンセプトは、小さな礼拝堂のようなholy placeです。

 

訪れた人がリセットできるような、そんな場所にしたいと思っています。

 

都内から少し離れていますが、新宿、渋谷からは電車で30分で、駅から徒歩5分と、

 

以外とアクセスが良いと言われていますので、撮影やギャラリーとしてお貸しすることも想定して、

 

壁はボードの下にベニヤを仕込んであります。

 

年末のお披露目では、壁一面に植物のフレーム作品を飾ってみたいと思っています。

 

 

 

 

 

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大ちゃんが頑張って作ったバルコニーは、10畳ほどの広さがあります。

 

向かいが産業廃棄物処理場という、

 

絶好のロケーションとなっておりますが。。。

 

ここは大きなコンテナを作って、

 

植栽はatelier cabaneの高橋さんにお任せして、

 

なんとか産廃所の名前は見えづらくして、

 

雰囲気のいいところにしたいですね。。。

 

 

 

たくさんの方々にお越しいただいた『around the sea』。

 

おかげさまで、作品はすべての行き先が決まりました。どうもありがとうございました。

 

まだ届いていらっしゃらない方々、強度的な検品等をしている作品がございますので、

 

チェックが終了次第、順次発送させていただきますので、もう少々お待ち下さい。

 

one off(ワンオフ)の作品については、引き続き数点はGÉODÉSIQUEさんにてご覧いただけます。

 

また、今月28日に1周年を迎えます、GASA*concept room 3+Re2でもトルソーや珊瑚礁のテーブル、

 

旧作などをご覧いただけます。

 

もろもろどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

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