『3+Re2』vol.1 material aging

 

 

先日の8月28日の日曜日に、『3+Re2』GASA*concept room (スリートゥリー)が、

 

無事オープンしました。

 

何回かに分けて、『3+Re2』の紹介をしていきたいと思います。

 

はじめに、『3+Re2』に独特の雰囲気を作り出しているエイジングについてです。

 

 

 

 
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金属のエイジングと言うと、錆させるわけですが、

 

そこからいくつかの工程を入れなければ、

 

良い仕上がりにはなりません。

 

完璧にコントロール出来るようにと、

 

様々な実験でレシピを採りましたが、

 

最後の最後は自然の朽ち方に委ねるしかない、

 

というのが、今の考えです。

 

その方が奥行きがあって、表情も良いんです。

 

でも、手をしっかりと加えなければ、自然は導いてくれません。

 

こういった鉄や真鍮などの金属で仕上げている壁面を

 

見かけることも少なからずあると思いますが、

 

それぞれの仕上げの工程を想像してみるのも、

 

エイジングの本質を理解するいい手段だと思います。

 

 

 

 

 

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エイジングは、「経年劣化」させるということです。

 

塗ったり削ったりするだけでは表現出来ません。

 

「エイジング風」とは大きく違いますので、

 

くれぐれも注意して欲しいと思います。

 

 

 

 

 

IMG_7979w.jpg

 

 

 

 

水道管の亜鉛メッキが施されている「白管」を

 

什器やハンガーラックなどに使用しているお店をよく見かけます。

 

亜鉛メッキをエイジングする方法は4種類ありますが、

 

メッキの厚みなどでバラツキが出るためか、

 

難しい仕上げのひとつです。

 

 

 

 

 

IMG_7973w.jpg

 

 

 

 

色を塗り重ねたり、錆びさせたりする以外にも、

 

古く年季が入っているようにする方法として、

 

「ほこり」と「自由曲線」があります。

 

「ほこり」が積もっているように見えれば、古く見えます。

 

また、直線で納まるものを、「自由曲線」で納めれば、

 

年季が入っているように見えます。

 

 

 

 

 

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『3+Re2』では、すべての什器に、

 

「ほこり」と「自由曲線」があります。

 

この仕上げに関してだけは、難しい側面があります。

 

やってくれる業者さんが基本的にはいないということと、

 

かろうじて出来そうな職人さんがいても、

 

とんでもない見積になってしまうので、実現出来ない、

 

また、定期的なメンテナンスが必要ということで、

 

敬遠してしまうのが実情なんだと思います。

 

 
「アイデア」が良くても形にならないのは残念なことです。

 

考える人たちの斬新な「アイデア」が、イメージ通りに表現できることは、

 

ごく僅かなんだと思います。

 
『3+Re2』の一つめの「見たことのない」は、これらのエイジング仕上げでした。

 

どれもここでしか見れない仕上げです。

 

興味があって、オリジナルを追求している方には、

 

是非見ていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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