球根草花展にて

 

 

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自然との共生と物質の循環

 

興味深い言葉ですね。

 

自然とは何でしょうか。

 

それは、人間だけが考えることなのでしょうか。

 

植物や動物も、山や海も石ころも、同じことを考えるのでしょうか。

 

たぶん、考えていないでしょう。

 

存在自体が自然なのですから。

 

人間は、自然を自然として、認識の対象として捉えるんです。

 

だから、認識された自然しか人間は知らないんです。

 

あなたがここにいる空間や作品を、窓の外の木々や草花、鳥や虫たちは、

 

どう見ているのだと思いますか。

 

そう考えると、ここは僕らが共通に認識している空間だけではなくて、

 

さまざまな関係によって成り立っている多層的な空間だと思えてくるんです。

 

科学という手法で捉えられた宇宙や自然は見えています。

 

もし、宇宙や自然がもっと多層的なものだとしたら、科学では認識出来ない

 

宇宙や自然が存在しているのだとしたら…。

 

認識された自然だけが、僕らには自然として存在しています。

 

それは、その世界に僕らが存在しているからです。

 

西洋が生み出した近代的なこの世界は、個人の価値観に絶対的な肯定を与えました。

 

ですから、多くの人々が自然を開発の対象と捉えて、自然にそういった意味を付与して、

 

それが文明の発展だと思ってきたのです。

 

今では、自然は守らなければならないという認識が多数を占めるようになりました。

 

こうした作品が生まれてくるのも、今だからなのでしょう。

 

認識されていなければ、様々な存在を知ることは出来ないと言いましたが、

 

人間である以上、人間が捉えられる自然だけしか認識出来ないのは仕方のないことです。

 

しかし、認識を変えることは出来ますし、変えていく必要があると思います。

 

自然を知るということは、人間の認識外にある自然を知ることでもなく、

 

自然のみを考えてわかるようなものでもないのでしょう。

 

自然と人間の一体的な世界を知ることによって、

 

この人間の世界を知ることに他ならないのではないでしょうか。

 

それにしても、自然との共生と物質の循環とは良く言ったものです。

 

「どうぞお続けになさって下さい」

 

そう言って、帰られた方がいました。

 

これらの言葉の意味は、まだ理解出来ませんが、とても良く覚えていました。

 

すぐにメモをとっていて良かったと思います。

 

球根草花展は、まず初めの週末を無事に過ごすことが出来ました。

 

皆さんお忙しそうで、僕ら関係の方はほとんど来られていませんが、

 

geodesiqueさんのおかげで、たくさんの方に来ていただいています。

 

もろもろとても順調です。ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

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