morison kobayashi exhibition「北アルプス」
残暑お見舞い申し上げます。
立秋を過ぎましたが、もう少し夏を楽しめそうですね。
7月のatelier galleryにお越しくださいました皆様、誠にありがとうございました。
今回はIDÉE TOKYOさんで開催しますモリソン小林の個展のお知らせです。
会期:2022年9月2日(金)~ 10月11日(木)
在廊日:9月2日(金)
会場:IDÉE TOKYO
千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅 改札内 グランスタ東京B1F スクエアゼロエリア48番
https://www.idee-online.com/shop/contents1/ideetokyo.aspx#gallery
– 「北アルプス」展によせて –
日本を代表する山岳地域の北アルプスには、
槍ヶ岳や剱岳など人気の上位に挙げられる山がありますが、
私は花に会いに山へ向かいますので、ついつい穂高や白馬、
終いには山に向かわずに麓の雑木林や湿原で道草をしてしまいます。
そんな気分次第の山行計画倒れが多い中、
旅をした11のルートで巡り会いました40種の植物をご紹介いたします。
エリアは4つ、白馬五龍、大町安曇野、穂高上高地、立山黒部になります。
大変人気のある山域ゆえに希少植物の減少が続き、
この百年間で非常に多くの種が北アルプスから姿を消しました。
登山者による踏みつけや盗掘、シカによる食害が主な原因です。
本展では環境省に指定されている絶滅危惧種は2種ですが、
他の38種も百年後の絶滅危惧種にしていされている可能性が高く、
野生絶滅する種もあるでしょう。
日本高山植物保護協会でのレクチャーでも、
登山者の写真撮影時の保護地区への立ち入りや踏み込み、
webでの盗掘植物の売買などが問題になっています。
このため本展では観察地の詳細は明記しておりません。
現代にこの植物たちのメッセージが届くことは僅かですが、
時を超えて未来の人たちに伝わるものがあると信じて、
彼らの姿を記録し続けたいと思っています。
モリソン小林
お出かけの際には感染対策をお願い致します。
皆様のお越しをお待ち致しております。